2023年2月4日(土)午後6時半より、カジノはいらん住吉の会主催の「検証 夢洲カジノで大阪はもうかる? ~国際金融専門家 鳥畑与一が語る」が大阪市の住吉区民センター小ホールにて開催された。
鳥畑氏はまず、「大阪商科大学は難波の商売を代表するような大学だったのに、大阪の財界はいつから賭博で儲けようなどと堕落してしまったのか」と嘆き、アメリカの消費者金融=高金利貸し出し=支払い能力を超えた貸し出しは「略奪的貸し出し」と呼ばれていると説明した。
続いて、以下のようにカジノは儲かるという幻想は既に崩壊していると語った。
「かつて消費者金融は、『高金利の方が借り手の利益になる』という理屈を展開していた。
日弁連などが中心になった高金利引き下げの運動に参加した際に、弁護士の方からこれにどう反論したら良いか相談を受けたので、『どんなに困っている・支払い能力なくてもお金を借りることができるというのは借り手の利益になると言うが、いったんそのような高金利に手を出してしまったら、返せなくなる・人生破滅まで追い込まれる。それがアメリカで略奪的貸し出しと言われているものの実態である』とお答えした。
その過程で知ったことは、たくさん借金している理由はギャンブルであること。ギャンブルで借金して高金利に手を出して、多重債務になり・破滅まで追い込まれるのが実体。
2013年暮れにカジノ合法化の動きが起こった。またギャンブルで借金で身を亡ぼす人たちが出てはならないということで、2014年に全国カジノ賭博場反対連絡協議会が立ち上げられた。
2013年にカジノを合法化しようとした人たちには、空からお金が降ってくるという光景が見えていた。マカオ並みに儲かれば、1年で400億ドルくらいは儲かるという。しかしそのマカオ並みに儲かるという現実は既に崩壊している。
IRの審査・評価のための特定複合観光施設整備計画審査委員会もずっと活動実態は知らされていなかったが、昨年10月28日に突然、審査委員会がいつ開かれ・どのようなことが話し合われたかの経過内容が、サイトに表示されるようになった。
意見を述べるオブザーバーも加えられることになった。それは、土地の流動化の専門家、津波対策の専門家、地盤沈下の専門家の3名である」
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