2012年3月6日(火)、衆議院第一議員会館多目的ホールで、「エネシフジャパン第18回『福島原発事故民間事故調からの報告』」が行われた。今回の集会では、「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」の北澤宏一委員長がゲストスピーカーに迎えられ、質疑応答が行われた。
(IWJ・平山茂樹)
2012年3月6日(火)、衆議院第一議員会館多目的ホールで、「エネシフジャパン第18回『福島原発事故民間事故調からの報告』」が行われた。今回の集会では、「福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)」の北澤宏一委員長がゲストスピーカーに迎えられ、質疑応答が行われた。
■イントロ
まず、北澤委員長は「400ページを超える、世界で最初の本格的な福島第一原子力発電所事故の報告書になったと自負している」と述べ、今回の民間事故調の調査が成功したことを強調した。また、委員の構成については、「あえて専門家は選ばなかった。インタビューは大学院生を含む若い人たちが担った」と説明した。
事故が起きた原因としては、「日本人の空気を読み合う雰囲気」を挙げ、これが、政府や東電、さらに保安院やメーカーまでを覆っていたと指摘した。また、被災地救援に当たり、「トモダチ作戦」と称して米軍が協力したことを挙げ、「危機管理には米軍の存在が必要不可欠である」と結んだ。
質疑応答では、会場から「SPEEDIがすぐに使われなかったのはなぜか」という質問が飛び、北澤委員長は「官邸が、SPEEDIの存在を知らなかったのではないか」と答えた。
また、「『日本人の空気を読み合う雰囲気』が原因であるならば、日本人の精神風土を変革しなければならない。私たちが変わるためには、具体的に何をしなければならないか」といった質問には、「防衛力と軍を基軸にした安全対策を取る必要がある」と述べた。