2021年4月24日(土)、午後1時30分より、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷(私学会館)にて、「司法はこれでいいのか ―裁判官任官拒否・修習生罷免から50年― 出版記念集会―」が開催された。「司法はこれでいいのか 23期弁護士ネットワーク」が主催、「青年法律家協会弁護士学者合同部会」の共催。
集会は2部構成となっており、約3時間半にも及ぶ、熱気に溢れたものとなった。
第1部では、「司法の現状把握と希望への道筋」と題して、明治大学政治経済学部教授の西川伸一氏、早稲田大学法学学術院教授の岡田正則氏、弁護士の伊藤真氏がパネルディスカッションを行った。
第2部は、「具体的事件を通じて司法の希望を語る」と題し、5人の弁護士が、「東海第二原発運転差止訴訟」や「東京大空襲訴訟」など、自らが弁護団の一員として携わった訴訟について語ったのち、フリーディスカッションを行った。
集会では、様々なキーワードが語られたが、「法曹一元化」もそのひとつだった。これは、「弁護士経験者から裁判官・検察官を任用する制度、または法曹経験者から裁判官・検察官を任用する制度」のことを言うが、閉会の挨拶の中で、弁護士の梓澤和幸氏は、この言葉をさらに厳密に定義して、次のように語った。
「弁護士をやって、苦労して、血と涙を流した人だけが、同僚の中で尊敬される。その人が『裁判官』になる。それを『法曹一元化』と呼ぶ」
集会の一部始終は、全編動画を御覧いただきたい。