金沢で単身赴任中の42歳男性が発熱でPCR検査を希望するも受けられず、死亡後に陽性と判明! 政府はいつまでPCR検査抑制を続けるのか? 新型コロナウイルス感染症対策と経済再生の1つの正解は「無症状感染者の可視化と隔離」! 2020.12.9

記事公開日:2020.12.9 テキスト
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(文:六反田千恵 文責:岩上安身)

 金沢で単身赴任中の42歳の男性が、PCR検査を受けることを希望しながら、検査を受けることなく自宅で亡くなった。男性の死亡後、PCR検査で新型コロナウイルス陽性が確認された。日本では春の第1波のときにも、女優の岡江久美子さんがPCR検査を受けられないまま容体が急変し、緊急入院後に陽性が確認されたが、重症化し亡くなっている。

 中国は、徹底した検査と隔離の「四早・四集中」で感染抑止に成功し、経済もプラス転換している。「四早・四集中」とは、「早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療」の措置と、「患者の集中、専門家の集中、資源の集中、救護治療の集中」の原則だ。

 日本政府は、「ステージ3」の地域はGoToキャンペーンを見直すものの、「ステージ2」に戻ればGoTo事業を再開する方針だ。しかし、それでは感染拡大の波が再びやってくる可能性が高い。日本政府がとってきた検査抑制は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑止する前に、経済の息の根を止めてしまうのではないか。

▲リアルタイムPCRシステム(神奈川県衛生研究所ホームページより)

記事目次

金沢の42歳男性、PCR検査を希望するも受けられず、死亡後に陽性と判明

 また、PCR検査抑制による痛ましい死亡事件が起こった。中日新聞によると、亡くなった男性は、金沢大学薬学系准教授の高橋広夫さん。ぜんそくの疾患があったが、42歳の働き盛りで、金沢内に単身赴任していたという。

 11月16日に強い倦怠感があり、自宅療養中の20日に39度台の発熱、21日に医療機関を受診したところ、インフルエンザの検査は陰性で、薬を処方され、午後には37度まで熱が下がったという。

▲高橋研究室のホームページより

 同21日、高橋さんは、県発熱患者等受診相談センターに電話してPCR検査を希望したが、「かかりつけ医の判断がなければ検査は受けられない」と断られたという。ちょうど、21、22、23日と3連休であったため、24日に再び同じ医療機関を受診したが、25日の朝から音信不通となり、妻が知人を通じて金沢大学へ連絡、26日に職員が自宅を訪れたが、高橋さんは既に死亡していた。

 その後、保健所によるPCR検査で陽性が判明した。時すでに遅く、とはこのことです。

 石川県のホームページの「感染者847」には、「症状・経過」の記述に、死亡後のPCR検査の記述しかない。高橋准教授が新型コロナウイルスに感染した後の経過はまったく記載されていない。高橋准教授が2回受診したという医療機関は明らかになっていないが、院内感染の可能性や感染症対策の不備をただすためにも、一刻も早く明らかにされ、しかるべき改善措置をとらせるべきだ。


 感染者847

 (1) 年代:40代

 (2) 性別:男性

 (3) 居住地:石川県(金沢市)

 (4) 症状・経過

 11月26日(木曜日)警察から死亡された方の検査依頼があり、PCR検査の結果、陽性と判明


 金沢大学のホームページによると、高橋准教授は、生物情報学が専門分野で、活性相関物理化学の研究室を担っていた。コロナ禍の2020年度も9編の共著論文を発表していた(うち6編は筆頭著者)。

  • 研究業績(高橋研究室ホームページ、2020年12月6日閲覧)

PCR検査の抑制と遅れ、また悲劇を繰り返すのだろうか!?

 また悲劇を繰り返すのか。

 「春の第1波」の際にも、女優の岡江久美子さんが経過観察中に容体が急変し、亡くなった。岡江さんは4月3日に発熱、検査を受けられないまま自宅で様子をみていたが、6日朝に急変後に緊急入院、人工呼吸器をつけてからやっとPCR検査で陽性が判明した。

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