97年前、「普通」の日本人がなぜ朝鮮人を虐殺したのか? レイシスト達はなぜ史実を否認しようと躍起になるのか!?
2020年8月24日、岩上安身の司会で、一橋大学・加藤圭木准教授(朝鮮近現代史、日朝関係史)、ノンフィクションライター・安田浩一氏、ノンフィクションライター・加藤直樹氏をゲストに迎え、上記テーマでシンポジウム形式の特別番組を録画収録した。
▲特別番組収録中の岩上安身(左)と加藤直樹氏(右)
IWJは今年の「9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」で、追悼式典実行委員会からの正式な依頼を受け、インターネット配信・生中継を担当することになった。特別番組はその事前告知を兼ねたものである。
収録した番組は3編に分け、8月29日(土)、30日(日)、31日(月)、夜8時から連続配信する。
本編はこちらです。
虐殺された朝鮮人への追悼文を出さない小池百合子東京都知事! 東京都は排外主義団体「そよ風」のヘイトスピーチを認定しながら今年もヘイト集会を許可!
1923年9月1日に発生した関東大震災では、地震と火災によって関東地方を中心に10万5000人余りの犠牲者が出たといわれている。そのような混乱した状況の中、おびただしい事実無根の流言飛語により、自警団や警察・軍隊の手によって朝鮮人の大虐殺が行われた。
震災から50年目の1973年に、虐殺された朝鮮人犠牲者を悼み、東京都立横網町公園内に「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼碑」が建立された。建立したのは、文化人や宗教者、そして自民党から共産党まで当時の都議会全会派の幹事長が参加する、建立のための実行委員会だった。
以来、毎年9月1日にこの追悼碑の前で、日朝協会を中心とする「9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」によって追悼式典が行われてきた。
▲9.1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典(2017年IWJ撮影)
しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、一般の方の参加をご遠慮いただくこととなり、IWJがインターネット(You Tube)での配信・生中継を担当することとなった。
追悼式典をめぐっては2017年、東京都の小池百合子都知事が、それまで歴代の都知事が送り続けてきた追悼文の送付をとりやめた。小池都知事は今年も追悼文を送付しないことを明言している。
- 小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和2年8月7日)(東京都、2020年8月7日)
さらに今年は東京都が、追悼式典実行委員会の公園占有許可申請に対し、申請受理を拒否した上で「条件」を提示。「下記事項が遵守されないことにより公園管理者が集会の中止等、公園管理上の必要な措置を指示した場合は、その指示に従います。また、公園管理者の指示に従わなかったことにより、次年度以降、公園地の占用が許可されない場合があることに異存ありません」とする誓約書の提出を求めた。
都の要請の背景には、2017年より同公園内で追悼式典と同時刻にヘイトスピーチ集会を行っている排外主義団体「日本女性の会 そよ風」の存在がある。「そよ風」は、拡声器を追悼式典の方向に向け、ヘイトスピーチを大音量で流す、虚偽の内容の看板を並べ立てるなど、トラブルを引き起こしている。
東京都は「そよ風」にも同様の誓約書提出を要求し、両者の間のトラブルを回避するために「公平に誓約書をお願いすることにした」と主張したが、追悼式典実行委員会側は、ヘイト活動家の集会とヘイトクライムの犠牲者を悼む式典を同等に扱うことは不当だとして5月18日に声明を発表。誓約書の提出を拒否した。
この声明で事態を知った多くの市民や有識者、東京弁護士会会長の声明や署名などの抗議の声に、都は7月29日、追悼式典実行委員会に対して「誓約書提出を求めない」と明言し、公園占有許可申請を受理した。
また、8月3日に都は、昨年の「そよ風」の集会で3件のヘイトスピーチがあったことを認定し、公表している。
しかし、「そよ風」のヘイトスピーチ集会は今年も行われる。
「私たちの社会では、虐殺を生みかねない差別や偏見が山のように転がっている」! 安田浩一氏がヘイト集団に養分を与える行政の態度を指摘!
8月24日に録画収録した特別番組は、『九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響』(ころから、2014年)、『TRICK トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』(ころから、2019年)などの著書のある加藤直樹氏の呼びかけによるもの。加藤氏は、毎年追悼式典実行委員会の手伝いをしている。今年の追悼式典のインターネット配信も、加藤氏からIWJに依頼があり、実現した。
▲加藤直樹氏
加藤直樹氏には主に、前述のような追悼式典をめぐるこれまでの経緯について、詳細に解説していただいた。
安田浩一氏は、『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(講談社、2012年)で、2012年講談社ノンフィクション賞を受賞。『ヘイトスピーチ』(文藝春秋、2015年)、『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』(朝日新聞出版、2016年)、『「右翼」の戦後史』 (講談社、2018年)、『団地と移民』(KADOKAWA、2019年)など、豊富な現場取材にもとづいた排外主義やヘイト問題に関する多数の著書がある。
▲安田浩一氏
インターネット会議アプリZoomを使って番組収録に参加した安田浩一氏には、慰霊際潰しを狙うレイシスト集団「日本女性の会 そよ風」と、そこに集うナチズム信奉者や極右、差別排外主義の活動家たちについて、詳しくお話しいただいた。
安田氏は、「このコロナ禍において、虐殺の萌芽とも言える小さな偏見や差別が炙り出されてきた」と述べ、今年3月に埼玉朝鮮初中級学校幼稚園に行政がマスクを配布しなかった問題を取り上げた。
安田氏は取材で、朝鮮幼稚園の朴洋子(パク・ヤンジャ)園長から聞いた「マスクが欲しくてしょうがないわけじゃない。何々人だからと命の線引きをされたことが許せなかった」という言葉を紹介し、「私たちの社会では、虐殺を生みかねない差別や偏見が山のように転がっている」と述べた。
その上で安田氏は、次のように語った。
「9月1日に起きていること(「そよ風」によるヘイト集会)は、9月1日だから起きたわけでも、朝鮮人虐殺という大きな事件があったからでもなく、毎日繰り返されている私たちのまわりで繰り返されている偏見が、より凝縮された形で現れたに過ぎない。そしてそこに養分を与えている、けしかけているのは行政だ。小池都知事が追悼文を送らない、そして虐殺に対して明確な態度を取らない行政が煽ったと言えるかもしれない。
ヘイト集団だけでなく、ヘイトを煽っている行政の責任、こうした差別を放置している国の責任を見据えていかなければいけない」
「言葉としての『日韓併合』は知っていても、日本が朝鮮に対して行ってきた侵略の実態は知らない」! 一橋大・加藤圭木准教授は「朝鮮人虐殺の背景には日本の侵略に正当な抵抗をする朝鮮人を『不逞鮮人』と呼ぶ敵意の積み重ねがあった」と指摘!
安田氏と同じく、Zoomを使って番組収録に参加した加藤圭木准教授は、「学生達は言葉としての『日韓併合』は知っていても、日本が朝鮮に対して行ってきた侵略の実態は知らない」と、指摘した。
▲一橋大学・加藤圭木准教授
加藤准教授は、明治の日清・日露戦争の陰に隠された、朝鮮侵略、民衆への弾圧・虐殺と、その歴史の隠蔽・改竄の繰り返しについてパワーポイントを使って講演。「日本は加害事実に向き合ってこなかった」と批判した。
そして、「日本側は朝鮮人の抵抗の正当性を理解しませんでした。それどころか、抵抗する朝鮮人は『不逞鮮人』であるとして、朝鮮人への敵意を増幅させていった。そうした積み重ねの上に、関東大震災時の朝鮮人虐殺はある」と講演を締めくくった。
関東大震災での朝鮮人虐殺については、ぜひ以下の記事もあわせてご覧いただきたい。
通称桜井氏は想像以上に在日朝鮮人の歴史についてしらない。その程度はビックリするほど。
特権反対とするならばもう少し研究してほしいものだ。当人もそれは理解しているだろう。だがしない
.ほか動画を見ると感じるのは
この人がヘイトしているのは
①金儲けになると踏んだ。
②誰かにそそのかされた。
③本気で右翼(もっともありえない)なぜか?彼には右翼としての理論支柱を持っていない。
なので、ゴキブリだの抹殺せよだなのの表現になってしまう。