2020年6月26日(金)正午より東京都墨田区の錦糸町駅南口にて、東京都知事選 山本太郎候補の街頭演説が行われた。応援弁士に錦糸町が地元だという須藤元気参議院議員も加わり、集まった数百名の聴衆の前で都知事選での支持を訴えかけた。
山本候補が街頭演説で主張したのは、都債15兆円を発行し、1400万都民全員に10万円を給付するという、コロナ禍への経済対策。その10万円はそれぞれが身近な店で使い切ってくれるのが理想だ、とも語った。
応援に立った須藤元気議員は山本候補と自らの共通点をロスジェネ世代であることとし、同じ世代の有権者がもっと政治に興味を持ち、投票に参加し、山本候補の政策に期待を懸けてくれるよう呼びかけた。
- 弁士 山本太郎氏(東京都知事選挙候補、れいわ新選組代表、元参議院議員)/須藤元気氏(参議院議員)
- タイトル 東京都知事選 山本太郎候補 街頭演説(錦糸町駅南口)
- 日時 2020年6月26日(金)12:00〜
- 場所 錦糸町駅南口(東京都墨田区)
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演説後の囲み取材で、海外メディアからの「東京オリンピック中止を主張しているそうだが、その理由、主張は?」との問いに対し、山本候補は、「新型コロナ感染症の影響から東京で安全にオリンピックが開催される状況ではない。開催ありきの政治では誤りを招く。違約金についても保険があるし、東京のわがままで開催されないのではなく、パンデミックを防ぐことを考えればやらないことは当然の方向性だ」と答えた。
「コロナ禍のなかでの選挙活動はどういうものか」という問いに対しては、「これまでどおりではないなかで、ディスタンスなどに気をつけてやっていく。ネット活動だけで充分、というような横綱相撲を自分はやれない。街頭の現場での手応えはいつもあるがそれだけではまだ不十分だが」と回答した。
山本氏支持を表明し、その活動のために立憲民主党を離党した須藤元気議員の今後についての質問もあり、須藤議員は、「今は今後のことを考えていない。7月5日の投票日まで全力で山本候補を応援したい」と答え、議員辞職などについても党の判断や連絡を待って対応していく考えであることも明かした。
山本氏はこの件に関し、「いろいろ須藤さんにご批判もあるようですが、それはそういう皆さんにブーメランとなって返っていくんじゃないですか。これまでも政治のなかで、自分の存在をアピールするためになされていた動きだ。しかし、今回の須藤さんのはまた意味が違う。多くの人が傷ついている現在の状況を見て行動したのだと思う。私の想像ですが」と述べ、須藤氏はそれを受けて、「そのとおりですよ」と答えた。
囲み取材後、山本候補、須藤議員は街宣車での遊説に出発したが、すぐに錦糸町駅に近いハローワーク墨田前の候補者掲示板に到着し、自らの手で選挙ポスターを、デザインと主張が更新された新しいものに貼り替えるアピールを行なった。なお、この山本候補のポスター貼り替えはこれからボランティアの手などを借りてすべての掲示板で行われるという。
IWJ記者はこの際に山本候補に、「他の候補者と政策討論をする機会が欲しいのではないですか。討論会が開かれないことに対してどうお考えですか」と質問した。
山本候補は、「私は討論したいですよ。4年前はあれほどされた討論会が今回ないのはなぜか。オリンピック開催か中止か、など、大手メディアとそのスポンサーに望まれない話題があるのもその理由ではないか。小池都知事もそれを避けているし、マスメディアもそれを許し、小池都知事を守ってないか。この都知事選、私以外にも優れた候補がいる。ぜひ討論の場があるべきだ」と語った。