2020年6月16日午後5時30分より、東京都千代田区永田町の衆議院第二議員会館にて、山尾志桜里衆議院議員の記者会見が行われた。
山尾議員は「今日、午後4時半から5時のあいだだったでしょうか、国民民主党の平野幹事長のもとに入党届を提出してまいりました」と、報告を始めた。
山尾議員は先週、国民民主党の玉木雄一郎代表が記者会見で「ウィズコロナの時代のあるべき国家像・社会像、具体的には『憲法』論や『経済』政策の議論を勢力的に進め、9月をめどに取りまとめていく」と発言したことをあげ、その姿勢に共感したことが入党の理由のひとつだと述べた。
さらに山尾氏は、「今、政治に必要とされているのは、政局ではなく、前向きな議論と本質的なビジョンの提示だと思います。そして、提示したビジョンを更なる議論にさらすことで、よりよいものへと変化させていく柔軟性だと思います」とし、「時代にそぐわない古い政治文化を刷新し、時代が必要とする新しい政策議論・憲法議論の一助になれたらと考え、国民民主党への入党申請を決めました」と語った。
その後の質疑応答で、記者から「『今必要なのは、政局ではなく、前向きな議論』とおっしゃいましたが、先生も最近までいらっしゃった立憲民主党と、これから入党を希望されている国民民主党が、合流のための協議をしていた経緯があり、今もこの話はなくなっていないと考えるが、今後また両党が一つになる可能性もある中で、ご自身はどうなさっていくのか?」と、質問があった。
これに対して山尾議員は、「政党と政党の合流というような話は、それはそれで必要に応じて進める、あるいは、意見交換をしていけばいいと思います。
ただ一方で、合流話があることによって、各政党の政権構想とか、政策提示にブレーキが掛かるようなことがあっては、これは本末転倒だと思いますので、私としてはその、政策提言、政権構想というか、国家像、社会像の具現化というところで、微力ではあるが、お役に立てればと考えている」と、回答した。