2020年3月11日(水)19時より、東京都千代田区の首相官邸前歩道にて、反被ばく首都圏アクション実行委員会の主催で、「3.11首相官邸前抗議 ― 安倍は辞めろ! 緊急事態宣言反対! 東京五輪のための原発被ばく隠し/新型コロナ被害隠しを許さない!」が実施され、この日17時から行われた東京電力本店前抗議行動と同じく、100人以上の参加者が集まり、コールやスピーチを行った。
冒頭、反被ばく首都圏アクション実行委員会、フリーター全般労働組合、および武器取引反対ネットワーク(NAJAT)を代表して、戸山灰氏が挨拶。その中で、新型コロナウイルスに関する安倍政権の後手後手の政策を批判し、「すべてがもう手遅れ。2ヶ月前にやっていなければならないことを、今さら大威張りになってやっている。こんな安倍政権を許していいわけがない」と激しく政権の無為無策を批判した。
続いて、ゴーウエスト・カムウエストの園良太氏が、「今日は、新型インフルエンザ特別措置法改正案の衆院通過の前日であると同時に、9年目の3月11日でもある。この二つの問題はつながっていると思う」とし、福島原発事故の被害者について、「自民党含め、2012年に、全党一致で可決した避難の権利などを保証する『子ども・被災者支援法』を、安倍政権は7年半にわたって放置している。本当に恐ろしい状況。復興利権と避難者・被害者切り捨ての政策が、国会で一切議論されることなく、上から下に垂れ流されている。この状況こそが緊急事態だ」と、政府を痛烈に批判した。
福島県からの避難者の女性もスピーチをし、「私は、2011年3月11日の東日本大震災が起きた当時、12歳の娘と、福島第一から60km離れた福島中通りから神奈川県に避難した。それからもう9年が経った。その間、この官邸前で何度声を上げたかわからない」とし、「民主党のときにできた画期的な法律『子ども・被災者支援法』を、安倍政権が骨抜きにした」と述べ、「現政権、安倍政権は、本当につぶさないといけない」と感情を露わにした。