井上尚弥選手とノニト・ドネア選手が死力を尽くして戦った「WBSSバンタム級決勝戦」が、「世界ボクシング協会(WBA)」と「ボクシングのバイブル」こと「リング」誌、「ボクシングニュース」誌、スポーツ専門局「ESPN」の「年間最高試合」に選定で“4冠”に!! 岩上安身が試合直前に格闘家たちと井上尚弥の強さの秘密に迫った「緊急トーク」も、試合後に、格闘家たちが試合を振り返って分析したインタビューも必見!ぜひご覧ください!! 2019.12.26

記事公開日:2019.12.26 テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJ編集部)

 「ボクシングの聖書(バイブル)」の異名を持ち、世界のボクシング界で最高の権威を誇るアメリカのボクシング専門誌「ザ・リング」誌が12月23日(日本時間24日)、1928年から継続する年間表彰を発表。年間最高試合に、11月7日、さいたまスーパーアリーナで開催されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級決勝の井上尚弥(大橋)-ノニト・ドネア(フィリピン)戦を選出した。

 続いて1909年創刊の英ボクシング専門誌「ボクシングニュース」もこの試合を「年間最高試合」に選出した。(THE ANSER 2109年12月24日)

 さらに12月30日、最古の世界ボクシング機構である「世界ボクシング協会(WBA)」が「年間最高試合」に選出。アメリカのスポーツ専門局「ESPN」も年間最高試合に選出しており、「ザ・リング」誌、「ボクシングニュース」誌とあわせて“4冠”獲得という、まさに歴史に残る一戦となった。(THE ANSER 2109年12月30日)

 また、イギリスの放送局「BBC」、アメリカの「ヤフースポーツ」がそろって、井上尚弥選手を「年間最優秀選手」に選出している。(ライブドアニュース、2019年12月27日)

提供:大橋ボクシングジム

 この試合で井上は死闘を繰り広げ、ドネアの左フックを被弾し、まぶたを2センチほど切り、出血した。試合後に明かされたことだが、この時には右眼の下が眼窩底骨折しており、鼻も折れていた。井上選手はドネア選手が2人に見えるダブルビジョンの状態に陥ったのだが、井上選手は右グローブで右目を隠すことで、その際、右目をつぶると対戦相手のドネア選手に異変を悟られるので、時に右手による右手のガードを外してみせたり、あえて右目を見開いて見せたりして、ダブルビジョン状態にあることを、対戦相手のドネア選手にも2万人の大観衆にも悟られず、左目だけで相手を見てダブルビジョンを解消するという「頭脳戦」を展開し、一進一退の攻防を戦い抜いた。そして迎えた11ラウンド、得意のボディーへの渾身の左フックで体格に勝る5階級制覇王者のドネア選手からダウンを奪い、最終ラウンドも攻撃の手を緩めず12回フルラウンドを戦い抜いて文句なしの判定勝ち。

 岩上安身は今回の年間最高試合への選出について、次のようにツイートした。

 「快挙! という他に言葉がない! 井上対ドネア戦がリング誌の年間最高試合に! 今年、全世界で行われた全階級の何千試合ものプロボクシングの試合の中のベストという評価! 大変な偉業!」

※岩上安身のツイート

 この歴史的試合を目前にした11月4日、岩上安身は、井上選手の「異次元」の強さがどこからくるのかについて、現役キックボクサーである大月晴明氏、打撃系総合武道「大道塾」の飯村健一氏、元全日本キックボクシング連盟フェザー級王者の鈴木秀明氏の3者と語り尽くす事前の「緊急トーク」を行った。

 井上尚弥対ノニト・ドネアの一戦が日本だけでなく、世界のボクシング史上に残るベストバウトであると、その評価が定まった今、井上選手の強さがどこからくるものなのか、それがどれほどのものなのかを、ボクシングの素人にもわかりやすく伝えてくれる。このトークは再見する価値があると思われる。

2019年11月5日左から岩上安身、飯村健一氏 鈴木秀明氏大月晴明氏 東京都墨田区「ストラッグルキックボクシングジム」(IWJ撮影)

2019年11月5日 東京都墨田区 左から岩上安身、飯村健一氏 鈴木秀明氏大月晴明氏 「ストラッグルキックボクシングジム」(IWJ撮影)

 試合当日、岩上安身はさいたまスーパーアリーナへ向かう車中で、格闘技ファンである映画監督の岩井俊二氏と試合直前トークをツイキャスでライブトークした。その中継も以下に公開している。

 対ドネア戦後には、「大道塾」の飯村健一氏と、試合前ドネアが勝つと予想した現キックボクサーの大月晴明氏に、IWJスタッフがお話をうかがい、専門家の立場から詳しく振り返っていただいた。下記のユーチューブURLにアップしている。

■WBSS決勝をふり返る!1 ドネアとの激闘を制した井上尚弥最強の秘密に迫る!! 闘志&テクニックを総合武道格闘家で元プロボクサーの大道塾・飯村健一氏が解説

■WBSS決勝をふり返る!2 ドネアとの激闘を制した井上尚弥最強の秘密に迫る!!試合前ドネアが勝つと予想した、現役キックボクサー大月晴明氏

 ぜひこの機会に、再度ご覧になって、その醍醐味を味わっていただきたい。

IWJの取材活動は、皆さまのご支援により直接支えられています。ぜひ会員にご登録ください。

新規会員登録 カンパでご支援

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です