関西テレビ『胸いっぱいサミット』で岩井志麻子氏が「韓国人気質」について「手首を切るブスみたいなもの」と暴言! IWJの取材に関テレは「差別の意図を持って表現したものではない」ので謝罪も撤回もしない!? 2019.5.23

記事公開日:2019.5.23 テキスト
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(取材・文:IWJ編集部)

 関西テレビの土曜日昼のバラエティー番組『胸いっぱいサミット』で、作家の岩井志麻子氏が「韓国人気質」について、「手首を切るブスみたいなものと考えておけば、だいたい片付くんですよ」などと差別意識丸出しの暴言を口にした。

 暴言があったのは5月18日放送分で、「関西人が選ぶえらいこっちゃニュース!」と題し、韓国国会の文喜相(ムン・ヒサン)議長が、5月1日に新天皇に祝電を送ったとするニュースを「”天皇謝罪要求”の韓国議長から祝電!」として取り上げた場面。岩井氏は韓国人男性と結婚していることから、司会者が「韓国人気質」についてコメントを求めた。

 これに対し、岩井氏は「手首を切るブスみたいなものと考えておけば、だいたい片付くんですよ。『来てくれなきゃ死んじゃうんだから。死んだらあんたのせいだから』。で、中国とか北朝鮮は『死ねば?』って言っちゃうけど、日本は『そんなこと言うなよ。お前のこと好きなんや』って」と答えた。同番組は生放送ではなく、録画収録であり、番組は編集作業の段階でも、この発言を問題とは認識せず、削除せずにわざわざ残してオンエアした。関西テレビは「確信犯」である、といっていい。

▲岩井志麻子氏(ホリプロホームページより)

 5月23日、IWJは関西テレビに直撃取材を行った。

 匿名で取材に応じた関西テレビ企業広報部担当者は、最初、岩井氏の発言について「韓国の外交姿勢を擬人化した」と答えた。耳を疑う発言である。韓国政府の外交姿勢を「手首を切るブス」と例える岩井氏の発言が、まっとうな表現であると局として受け止めているように聞こえる。これは社としての公式見解なのかとたずねると、否定した上で言葉を濁した。

 録画収録で編集を経た上で放映されたということは、全社的にこの発言に問題がないと判断したということだ。広報担当者は最終的に「差別の意図を持って表現したものではない」という点のみ、社の公式見解として認めたが、その上で、謝罪・撤回の予定はないと言い切った。韓国人、女性、リストカットなどの自傷行為をしてしまう人たちを笑い者にしたことについて、「差別の意図がなかったから、謝罪・撤回する必要はない」と開き直ったというほかない。

 以下にその内容を記す。

記事目次

「手首を切るブス」は韓国政府の外交姿勢の擬人化!? 社としての公式見解かと確認すると急にうやむやにする企業広報部担当者!

関西テレビ企業広報部担当者(匿名)「岩井さんの発言については、手首を切る人が韓国人気質とか、そういうことではなくて、外交上の日本とのやり取りの、今の韓国の外交姿勢を擬人化した表現として、使われていると意識しています」

IWJ記者「では、これは御社の公式のコメントということですね?」

(…会員ページにつづく)

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