【岩上安身のツイ録】自称宮廷画家・天野喜孝氏の描く虚像「安倍晋三」騒ぎを隠れ蓑に自民党は緊急事態条項の設立を画策している!? 2019.5.4

記事公開日:2019.5.4 テキスト
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(岩上安身)

 本日(5月3日)は、2019年、令和元年の憲法記念日。自民党のイメージ宣伝戦略の一環として、ファイナルファンタジーのデザインを手がけたイラストレーターの天野喜孝氏によるサムライの絵が、あまりに安倍晋三の実像からかけ離れていて、批判の的になっています。

 しかも、ご本人は、自身をベラスケスのような宮廷画家になぞらえていて、権力者の美化という「使命」に自覚的な「共犯」であることを告白しています。自民党と広告代理店に騙された、という言い訳は通用しません。

 天野氏の安倍氏とは似ても似つかないサムライのイラストに抵抗感を覚え、批判する人達は皆、これが安倍総理本人と側近を持ち上げる恥知らずな政治プロパガンダであると気づいています。が、何のためのプロパガンダなのか、その目的に言及する人は意外に多くありません。

 広い意味で、安倍政権が悪政を続けてゆくためのプロパガンダである、とは皆、わかっているでしょうが、目前の7月の参院選を見据えたプロパガンダでもあり、この選挙が衆参ダブルになるかもしれず、そこに改憲がかかってくる、という点まで結びつけて理解している人はまだ多くはないと思われます。

  安倍晋三氏は、本日の憲法記念日に開かれた改憲集会で、改憲に踏み込む、といった発言をしており、改憲への野望だけは隠していません。しかし、改憲4項目の束の中に緊急事態条項が含まれていることには、触れません。

 そして、安倍政権に忖度する御用記者クラブメディアも、改憲一般や9条改憲には触れても、この緊急事態条項の危険性にはほとんど触れません。野党や労組や市民運動も、知らず知らずに影響を受けてか、9条改憲の話はしても、緊急事態条項の話はほとんどしなくなりました。

 安倍政権は安倍総理とは似ても似つかないサムライ像のようイメージ戦略を含めて、改憲の気運を盛り上げるプロパガンダは展開していきたいと考えています。しかし、緊急事態条項だけは、ステルスで、そこだけは触れないでおく。特に中身の議論はしないでおく。

 そんな「緊急事態条項ステルス作戦」を内包したイメージ宣伝戦略に、野党やマスメディアまでが、一歩踏み込まず、歩調を合わせてくれているのは好都合、というのが本音だと思われます。だからこそ、我々はそこに踏み込み続け、このステルス作戦への警鐘を鳴らし続けなくてはならないのです。

※以上、岩上安身の2019年5月3日のツイートを加筆・修正して掲載した。

 5月3日、平和といのちと人権を!5.3憲法集会実行委員会の主催で、安倍政権下での改憲に反対する集会が開かれた。東京の会場となった有明防災公園では過去最高となる6万5000人が参加するなど、安倍改憲に対する危機感を募らせている市民が増えていることをうかがわせる。

 メインの集会では、ゲストスピーカーらにより、沖縄の現状や政権とメディアの関係など、安倍政権の問題点が次々指摘され、「変えるべきは憲法ではなく政権!!」である理由が会場で共有された。下記URLよりご覧いただきたい。

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「【岩上安身のツイ録】自称宮廷画家・天野喜孝氏の描く虚像「安倍晋三」騒ぎを隠れ蓑に自民党は緊急事態条項の設立を画策している!?」への1件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    緊急事態条項こそが改憲の真の目的。この危険性を広めまくってうかつなことは出来ないようにしよう、あなたなら止められる。

    【岩上安身のツイ録】自称宮廷画家・天野喜孝氏の描く虚像「安倍晋三」騒ぎを隠れ蓑に自民党は緊急事態条項の設立を画策している!? https://iwj.co.jp/wj/open/archives/448175 … @iwakamiyasumi
    https://twitter.com/55kurosuke/status/1125563123094573056

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