立憲民主党と国民民主党、どちらが野党第1会派として主導権を取るかという争いが激化しつつある。
国民民主党と自由党は1月24日、衆参両院で統一会派を組むことに合意した。この統一会派結成により、国民民主党は参院で4議席増やして第1会派になるはずだった。
しかし立憲民主党は同日24日、自由党との統一会派を解消した社民党と、参院に限って統一会派を組むことに合意し、2議席増やした。2019年2月4日現在、会派「国民民主党・新緑風会」と「立憲民主党・民友会・希望の会」は、27議席の同数で並んでいる。
- 議員情報 会派別所属議員数一覧(参議院ホームページ)
こうした政界再編の動きに関して、自由党の山本太郎共同代表は1月26日に和歌山で行われたトークイベントで、次のように語った。
「国民民主との合流話が出る前に、立憲民主党との合流話もあったんです。水面下で進んでいました。
けれども、もう最後の詰めというところで立憲民主党から断ってきた。どうしてかっていうと、自分たちで自前で調達できることになったから。
調達っていうのは何かと言うと、(立憲民主党は)参議院の中で野党第2党(会派)という立場から、野党第1党という立場になりたい、という前提で人数を増やそうとするわけです。自由党だったら4人、社民党2人を加えると6人。プラス6人になったら、一気に野党第1党に躍り出る。そこまで人数を集められなくても、自由党の4人を入れずにギリギリで(参院で)野党第1党(会派)になれるラインを選ぶ。
要は身近なところで来てくれる人を集めたら、『別にそちら(自由党)と合流する必要なくなりました』ってことで断られたんです。ああ、なるほどって。(野党共闘について)全然本気じゃないんだ。(安倍政権を)引きずりおろす気ないじゃん」
この山本代表の発言を受けて、IWJは1月30日の立憲民主党・枝野幸男代表の定例会見で、事実かどうか問い質した。枝野代表は一言、「事実ではありません」と切って捨てた。