辺野古沿岸埋め立ての承認撤回をめぐり、政府と沖縄県が対立を深めている。沖縄県が、石井啓一国土交通大臣に執行停止申立てに対する意見書を提出したわずか5日後に、石井国交大臣は執行停止を決定。これをうけ、玉城デニー沖縄県知事は、「結論ありきで中身のないもの。内閣の自作自演で極めて不当な決定だ」と、憤りをあらわにしていた。
米政府関係者に辺野古新基地建設反対を訴えるための訪米を直前に控えた2018年11月9日、玉城デニー知事が日本外国特派員協会で記者会見を行った。
玉城知事は、普天間飛行場の名護市辺野古への移設について、「私は司法に委ねるような法的な措置ではなく、あくまでも対話によって解決策を求めていくことが重要であると考え、10月12日、安倍総理や菅官房長官との面談でも、対話による解決を求めました」と説明した。
「しかし政府は、沖縄県が行った埋め立て承認取り消しの、その執行の停止の決定を行って、10月1日からまた辺野古での基地建設の工事を再開しています。このような政府の姿勢は、沖縄県知事選挙で私の当選というかたちで改めて示された県民の民意を踏みにじるものであると言わざるを得ません」
玉城知事はこのように続け、安倍政権が沖縄の民意を足蹴にしていることを強調した。
IWJ代表・岩上安身は2018年9月、沖縄県知事選への立候補を正式に表明して間もない時期に、玉城氏にインタビューを行っている。ぜひ、以下のURLよりご覧いただきたい。