10月3日、午前中の原子力規制委員会で、東京電力による福島第一原子力発電所3号機から使用済燃料を取り出すための準備作業中に燃料取扱設備クレーンの不具合、燃料取扱機の不具合等が度々発生してきている問題について取り上げられた。
午後の定例会見で、東電の調達責任、メーカーの製造物責任について問われた更田豊史委員長は発注側の東京電力に対し「まずは発注仕様書から見せてもらう」とし、受注側の東芝に対しては「1F検討会(特定原子力施設監視・評価検討会)に東芝さんご出席くださいと言って断られることはないだろう」と受注者側からも直接事情を聞く姿勢を示した。
東京電力の廃炉事業に多額の税金が投入されていながら、廃炉工程全体に影響を及ぼし始めたことに対する内外の批判に答えざるを得ない状況になったと判断した模様。
東京電力に対してはメーカーへの損害賠償を請求すべき、との声が上がっている。当然の要求である。