東京医科大学の入試における差別! 得点操作発覚!! 成績開示と受験料返還や入学資格の付与・損害賠償請求を検討! ~8.21「医学部入試における女性差別対策弁護団」記者会見 2018.8.21

記事公開日:2018.8.31取材地: テキスト動画
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 2018年8月21日(火)東京・文部科学省記者会見室にて「医学部入試における女性差別対策弁護団」記者会見が行われた。

「医学部入試における女性差別対策弁護団」結成文

 このたび東京医科大学の入試における得点操作が明らかになったことを受け、有志の弁護団を組織しました。8月7日に同大内部調査委員会報告で判明した女子受験生を女性であることのみを理由に不利益に取り扱う得点調整は、性別のみによる不合理な差別であり、弁護士として看過できません。私たちは、被害の救済と今後の再発防止を目指して取り組み始めます。

元受験生のコメント

 「私は平成30年度の受験生の女性です。現在、来年度の医学部入試を目指し、いまだ勉強を続けています。今年の受験では、東京医大の一次試験を通過し、二次試験で不合格となりました。予備校の事前の合格判定では、東京医大はA判定でしたので、どこで失敗したのかと思っていたところ、今回の報道で二次試験における、女性受験生と多浪生への一律の不正の得点操作を知りました。もしかして自分もそのせいで不合格だったのでは思うと、本当に悲しく、悔しく、勉強も手に付かない状態となっております。努力を重ね頑張っていれば、公正公平に判断してくれるのだと当たり前のように思い、それが不正な得点操作によって不合格になってしまったかもしれない。その精神的ショックはとても大きいです。

 さらに入学が一年延びたことで、予備校代やその他の費用で、100万円以上のお金がかかっています。今回の事件をうけて、私も名前を出して大学に開示請求をできたらどんなにいいのかと思います。ただ一方で、これからまた医学部を受験する身としては、東京医大に名前を明らかにすることで、これからどんな不利益になるだろうと思うと、不安で出来ませんでした。ただ名前を出せないけれども真実を知りたい。その上できちんとした対応をしてほしいと思っている受験生が大勢いることを、是非忘れないでほしいと思います。

 東京医大にはいち早く、不正前の成績分布や合格最低点、二次試験の採点基準などを社会に対して開示してもらいたいです。私はそれを心待ちにしています。最後に、他の医学部におかれましても、東京医大のような属性、例えば性別、年齢、親族が貴校の出身かどうか、などといった属性によって不当な差別がないというのであれば、同じく一次試験、二次試験の男女比や現役浪人比、合格最低点、二次試験の判断基準の公表を強く望んでいます。今後公平公正な試験が行われることを強く願うばかりです」

 北海道から沖縄まで全国の弁護士57名が賛同し、今後の活動としてまずは、8月25日に緊急ホットラインを特設する。元受験生から生の声を集め、当事者の希望に沿って、成績開示と受験料返還などを東京医大に対して求めていく予定だ。そして、成績開示後に得点操作により不合格とされたことが明らかになった場合は、その当事者の状況や希望に沿って入学資格の付与や賠償金の請求なども検討していく予定だ。

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