8月13日翁長雄志沖縄県知事の逝去に伴い沖縄では告別式が行われていたこの日、東京の弁護士会館で「米中パワーシフトと北朝鮮~東アジアの秩序形成を考える~」と題したシンポジウムが開かれた。
当初登壇予定であったマイク・モチヅキND評議員(ジョージ・ワシントン大学准教授)が式への参列のため急遽欠席となり、代わりに日本ボランティアセンターの今井高樹氏が登壇した。
シンポジウムは元内閣官房副長官補・柳澤協二氏の司会で、6月12日シンガポールでの米朝首脳会談を受け、米朝首脳会談の意義、米中関係の状況について議論がなされた。
冒頭、共同通信客員論説委員の岡田充氏は中国軍関係者の話として、2021年で更新となる中朝友好協力相互援助条約は確実に更新され、強化されると述べ、その結果として北朝鮮は中国の核の傘に入り、核を放棄、政治思想であるチュチェ(主体)思想も放棄するであろうとの驚くべき分析を披露した。
また朱建栄東洋学園大学教授は、米国はこの100年、GDPでアメリカの6割を超えたナンバー2は必ず叩いた。60年代はソ連、80年代は日本、そして2000年に入っては中国、アジアではナンバー3を支持してナンバー2を叩くというのが米国のビヘイビアだと述べた。