首都圏反原発連合(反原連)が2012年3月29日に初めて行なった抗議から数えて、300回目を迎えた「再稼働反対!首相官邸前抗議」。2012年の夏には、官邸前を20万人(主催者発表)の参加者が埋め尽くし、当時の野田佳彦政権の喉元に「反原発」を突きつけた。
2018年7月27日(金)に行われた「再稼働反対!首相官邸前抗議」では、首都圏反原発連合のスタッフが、抗議開催300回を迎えてのステートメントを発表。「2018年7月に閣議決定された『第5次エネルギー基本計画』においても、安倍政権はこれまで通り原発維持・推進の計画を打ち出しました」と述べ、「2011年の福島原発事故の経験から、国民世論は脱原発を求めており、海外でも脱原発・再生可能エネルギー推進の流れが大きくなる中、一部の既得権益者へ利益誘導するだけの、愚かな政策障害としか言えません」と、安倍政権による原発政策を厳しく非難した。
また、「『金曜官邸前抗議』の回数が増してゆくことは、決して好ましいことではありません」と話し、「しかし、このまま政府が原発を動かすことを見過ごすことはできず、その意志を表す場所はまだまだ必要であると考えます」と、抗議参加者に訴えかけた。