7月13日、経済産業省・多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会の第9回会合が開かれた。東京電力福島第一原子力発電所内に大量に貯蔵してあるトリチウム汚染水の扱いについて、「福島県内で完結するものではない」として福島県で2会場、東京は1会場で公聴会が開かれることが決定された。
これを受けて7月23日の定例会見では、公聴会で配布する資料についての質問が出た。
資料には、トリチウム汚染水の海洋放出の理由として「廃炉を進捗させ、発電所全体のリスクを低減するためには、燃料デブリや使用済燃料を、できるだけ早期に原子炉建屋から取り出し、安定した状態に移行させるため、燃料デブリ取り出しの作業エリア、使用済燃料を保管する乾式キャスクの設置場所等のエリアを新たに確保することが必要となる」と挙げられているが、これは東電の要請によるものかとただした質問だったが、それに対し東電は、「我々の方では計画を立てている訳ではないので具体的な話はしていない」との回答。これによって資料の内容は経産省の小委員会事務局の作文ではないかとの疑惑が浮上した。
この間、東電の小早川社長も更田規制委員長との面談で、東電だけでは決められないと繰り返し発言。汚染水海洋放出は国・県・東電3者による責任のなすり合いの様相を呈してきた。
公聴会の日時は下記の通り
福島県富岡会場 8月30日(木)10時~12時半
福島県郡山会場 8月31日(金)9時半~12時
東京会場 8月31日(金)15時半~18時
IWJでは福島県富岡会場、福島県郡山会場、東京会場でおこなわれる上記すべての公聴会を中継します。ぜひご覧ください。
【IWJ_FUKUSHIMA1】8月30日(木)10:00~12:30
福島第一原発・汚染水タンク撤去後の放射性物質トリチウムを含む処理水の取扱いに関する説明・公聴会(富岡会場)
視聴URL: https://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=fukushima1
【CAS・Ch5】8月31日(金)15:30~18:00
福島第一原発・汚染水タンク撤去後の放射性物質トリチウムを含む処理水の取扱いに関する公聴会(東京会場)
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5