2018年7月3日から4日にかけ、台風7号が日本海を通過。台風は7月4日には温帯低気圧に変わったが、この台風がもたらした非常に湿った空気が本州付近にとどまったため、5日ごろから西日本から東日本の広い範囲で断続的に激しい雨に見舞われた。
2018年7月3日から4日にかけ、台風7号が日本海を通過。台風は7月4日には温帯低気圧に変わったが、この台風がもたらした非常に湿った空気が本州付近にとどまったため、5日ごろから西日本から東日本の広い範囲で断続的に激しい雨に見舞われた。
豪雨は特に西日本を中心に猛威を振るい、気象庁は6日、「重大な危険が差し迫った異常事態」として、福岡県、佐賀県、長崎県、広島県、岡山県、鳥取県、兵庫県、京都府の8府県に大雨特別警報を発令した。
7月7日には西日本を中心に河川の氾濫や土砂災害による各地の甚大な被害状況が次々に報じられた。その被害の大きさは、7月8日午後10時半の時点で、死者83名、安否不明者57名。被害の全容はまだ判明しておらず、犠牲者はさらに増える可能性が高い。
気象庁は7月8日朝の記者会見で「本州付近の同じような場所に活発な前線が停滞し、そこに向かって非常に湿った空気が太平洋高気圧の縁をまわるように流れ込み続けた。この空気は、これまでに見たことのないほどの大量の水蒸気を含んでいて、これが今回の大雨の大きな要因となったと考えられる」と発表している。
政府は7月8日午前8時、災害対策基本法にもとづき、2016年4月の熊本・大分地震以来となる「非常災害対策本部」を設置したが、あまりにも対応が遅いと批判の声が高まっている。
安倍総理は九州や北海道の一部で被害が出始めた7月5日夜、自民党の国会議員が懇親を深めるため衆院赤坂宿舎で定期的に催している飲み会「赤坂自民亭」に参加し、「和気あいあいで良かった」と記者団に語っている。
そして被害の大きさに日本中が騒然となった7日は、午前10時1分から官邸で大雨に関する関係閣僚会議を15分間開催し、「事態は極めて深刻な状況にあります」と言いながら、「強いリーダーシップを発揮して対応に当たってください」と他人事のように対応を丸投げし、1時間半後には富ヶ谷の私邸に帰って来客もなく休日を過ごしている。
安倍総理だけではない。甚大な被害の出ている岡山選出の自民党逢沢一郎衆議院議員は7日、自身のツイッターに、「7日『べるもんた』車内でお昼ご飯。『とやま鮨』。いや、実に美味しい。素晴らしい。軽井沢からわざわざ富山まで新幹線で寿司を食べに行く人がいる、という話を聞いたことがある。頷ける感じ。富山の人は、高岡の人は海の幸山の幸に恵まれている。普段から美味しいもの食べてるんですね。いいね」と絵文字入りで投稿。さすがに批判が多かったためか、現在は削除している。
さらに同じく自民党の石原伸晃衆議院議員は7日、「今年の七夕の短冊に願いごとを書くとしたら、まず何より『大雨の被害がこれ以上広がらないように』」とこちらも絵文字入りでツイートし、非難を浴びている。
西日本豪雨に関する速報ツイートをまとめた(7月7日分)。
1. 西日本を中心に記録的な豪雨。午後2時現在、死者11人、行方不明72人。気象庁は岡山県、兵庫県、京都府に加え岐阜県にも大雨特別警報を発令した。
(2018年7月7日16時21分)
2. 4時45分NHKニュースによると、27人死亡47人安否不明。「土砂災害に最大級の警戒を」と岐阜県にも大雨特別警報
(2018年7月7日16時44分)
3. 気象庁が ポータルサイトを開設
(2018年7月7日16時48分)
4. 兵庫、京都、岐阜は大雨特別警報が発表中
(2018年7月7日16時50分)
5. 中国、四国、近畿地方で川の氾濫が相次ぐ。4時50分NHKニュースによると、35人死亡、47人が安否不明。雨がいったん弱まった場所でも強い雨に警戒が必要。
(2018年7月7日16時53分)
6. 広島県内で18人が死亡。「これまでに経験したことがないような大雨。特別警報が出ている中国、近畿、東海地方以外でも記録的な大雨に警戒を」気象庁梶原予報課長
(2018年7月7日16時59分)
7.大雨特別警報は岐阜・兵庫・京都で継続中。5時のNHKニュースによると、35人死亡、4名が意識不明、47人が安否不明。岡山県倉敷市真備町では、高馬川の堤防が破れて周辺地域が水没。救助は難航している。
(2018年7月7日17時04分)
8.兵庫で19人が孤立
(2018年7月7日17時07分)
9. 広い範囲にわたり水没した倉敷市真備町では夕闇が近く中で自衛隊による救助が続く。広島南区では住宅に土砂流入し50代女性の死亡が確認された。
(2018年7月7日17時10分)
10. 広島市安芸区で大規模な土砂崩れ。濁流により道路が寸断された。住宅地には山側からの巨岩や流木が散乱している。
(2018年7月7日17時14分)
11. 大規模な土砂崩れが発生した広島県熊野町では住民3人と連絡がとれず。東広島市、呉市でも複数の人と連絡が取れず。
(2018年7月7日17時19分)
12. NHKニュースによると午後5時20分現在、死亡38人、安否不明は47人。福岡、広島、岡山、山口県などに氾濫危険水位を越えた川もあり最大限の警戒が必要。
(2018年7月7日17時23分)
13. 気象庁「数十年に一度しかない災害が差し迫っている」。氾濫危険水位を越えた川が福岡、広島、岡山、山口県、島根、徳島、愛媛県に。特別警報が出ていなくても、いったん雨量がおさまった地域でも警戒を。
(2018年7月7日17時32分)
14. 気象庁「数十年に一度しかない災害が差し迫っている。特別警報が解除された地域や出ていない地域でも厳重な警戒を」。NHKニュースによると18時現在、死者38人、行方不明者50名。
(2018年7月7日18時10分)
15. 広島の黒瀬川が氾濫危険水域を越え、橋が流された。
(2018年7月7日18時57分)
【IWJツイ録】ドキュメント!西日本豪雨、被害の甚大さに対し、あまりにも遅い政府対応!〜2018年7月7日速報ツイートのまとめ https://iwj.co.jp/wj/open/archives/426854 … @iwakamiyasumi
天災を更なる被害に拡大し、助かる命も助けなかった無能無気力な政治。マスコミが言わなくても分かるだろう、これは「人災」だ。
https://twitter.com/55kurosuke/status/1016072471466803201