投票が午後8時に締め切られると、NHKは1分も経たないうちに都民ファースト・西郷歩美候補の当選確実を報じた。都民ファースト代表の小池百合子都知事は、東京都議選挙直前に、築地市場の、豊洲への事実上の移転の方針を表明していた。
移転問題で揺れる築地市場がある中央区は1人区で、5人が立候補していた。
得票数は西郷氏が25,792票。続いて、同じく築地市場の豊洲への移転を訴えた自民党の石島秀起氏は17,965票だった。
それに対して、明確に築地再生の方針を掲げた森山氏は8,736票と3位。同じく築地移転反対の立場を取り自民党を離党した現職都議の立石晴康氏は4位で6,842票。反対派二人の得票数を合わせても、2位の石島氏にも及ばない厳しい結果となった。
また、小池都知事が塾長を務める「希望の塾」塾生である斉藤一恵候補は、都民ファースト同様豊洲への築地移転を支持する立場だったが、5位となり1,347票を獲得した。
- タイトル 森山高至候補・2017年東京都議会議員選挙 開票中の事務所の模様
- 日時 2017年7月2日(日)20:00頃〜
- 場所 森山高至選挙事務所(東京都中央区)
▲都民ファースト・西郷歩美氏の当選確実が報じられた直後の事務所の様子
築地市場の問題は、都議選の結果に関係なく今後も続けていきたい ―― 中央区長選挙へ意欲も示す
最終得票数の報告を受けて森山氏は、「1万票は最低限と思っていたが厳しい。しかし、短期間でありながらほぼ9千人の方から応援をいただき、いろいろな出会いもあり本当に感謝しています」と、事務所に集まった支援者に頭を下げた。
森山氏はIWJのインタビューに答え、築地移転の方針を示した都民ファーストに勝てなかった理由については、
「都政において、皆さんの全般的な期待が都民ファーストに集まっているのだと思う」と、選挙結果を振り返った。
その上で森山氏は、「議会がどうあろうと僕のスタンスは変わらない。築地市場の問題は、選挙結果関係なく今後も続けていきたい」と強調した。
続けて森山氏は、
「そもそもが都議会で議席を取ることだけが目標ではない。築地移転、豊洲問題をもっと社会に対して大きな問題として訴える、また、東京都が現在具体的に進めている公共事業の問題を明らかにしようというのが目的。それに対しては、いろいろな方法があると思っている」と語り、2年後に行われる中央区長選挙出馬への意向を示した。
▲開票前、築地市場隣にある波除稲荷神社にお参りをする森山氏
公明党員が、鳥居をくぐれないのは、知っていましたが、
共産党員が神社に行くとは思いませんでした。