野党共闘の実現へ向けて一歩前進したのか、それとも――。
2017年1月15日(日)、静岡県熱海市日本共産党第27回大会が開催された。95年もの歴史をもつ共産党だが、初めて民進、自由、社民の党首らが出席し、安倍政権の一強体制を打ち破るため、次期衆院選でも野党共闘で対抗することを誓いあった。
出席した民進党・安住淳代表代行は、共産党と「政策を寄せ合うことは可能」と述べ、候補者一本化に意欲をみせたが、最大の支持母体である連合はそれを許すのか、不安は払拭できていない。

▲日本共産党大会に招待された野党代表 下段左から安住淳・民進党代表代行、小沢一郎・自由党代表、吉田忠智・社民党党首、糸数慶子氏(参議院会派・沖縄の風)
- 開会挨拶 志位和夫氏(日本共産党委員長)
- 野党・会派来賓挨拶 安住淳氏(民進党代表代行、衆議院議員)/小沢一郎氏(自由党代表、衆議院議員)/吉田忠智氏(社会民主党党首、前参議院議員)/糸数慶子氏(会派「沖縄の風」代表、参議院議員)
- ぶら下がり会見 安住淳氏/吉田忠智氏/糸数慶子氏
- 市民団体来賓挨拶 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会/安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合/首都圏反原発連合
- 中央委員会報告 志位和夫氏
- タイトル 日本共産党 第27回党大会
- 日時 2017年1月15日(日)13:00〜
- 場所 日本共産党伊豆学習会館(静岡県熱海市)
- 主催 日本共産党
志位委員長「共闘態勢をつくり上げる」と強調し、連合政権構想にも再度言及!
挨拶した志位和夫委員長は「後戻りすることは決してない。いつ衆院解散となっても勝利するため共闘態勢をつくり上げる」と力を込め、「野党と市民の共闘をさらに大きく発展させ、安倍政権を倒すありとあらゆる努力を傾けたい」と決意を表明した。
また、志位委員長は、「本気で共闘を進めるなら、『連合政権』の問題を避けて通ることはできない」とも主張し、共産党がかねてより提唱している連合政権構想の重要性を強調。衆院選では、「相互推薦がもっとも望ましいが、条件によっては相互支援もあり得る」と柔軟な姿勢をみせた。
民共間の政策の違いは「ある一定の幅の中に寄せ合うことは可能」と民進・安住代表代行が主張!
招待を受けて出席したのは安住淳・民進党代表代行、小沢一郎・自由党代表、吉田忠智・社民党党首、参議院会派「沖縄の風」の糸数慶子氏だ。共産党との共闘に対し、党内でも意見が分かれる民進党だが、安住代表代行が何を語るのか、注目が集まった。

▲壇上でスピーチする安住淳・民進党代表代行
安住氏は、「我が党と日本共産党との間には、今なお、考え方に隔たりのある政策があることは事実」としながらも、「これらの政策について完全に一致することは難しいかもしれませんが、ある一定の幅の中にこれらの政策を寄せ合うことは可能だ」と述べ、共産党含む他党と候補者を一本化して選挙協力すると約束した。
安住氏は1月7日に新宿で行われた4野党合同街宣でも、2500人の聴衆に「一人区でちゃんと小選挙区協力の態勢作ります」と、約束を断言している。
野党共闘は民進党の公式見解か?IWJの直撃に「私個人で来たわけではない」と断言!

▲野党共闘を誓い、手をつないで「団結がんばろう」と声を張り上げる党首ら
スピーチ終了後、記者団に囲まれた安住代表代行は、「これから一つずつ(候補者調整を)やっていきますけど、できるだけ(与野党の)一対一の構図にするのが望ましい」と語った。
IWJ記者の「一本化、違いを乗り越えるというのは、蓮舫代表も同じ考えか」との質問には、「もちろん、私個人で来たわけではありませんので」と明確に答え、「完全にすべての選挙でそれをやれるかどうかわからないけれども、少なくともいわゆる勝負になる選挙区ではそういう形をとるのがベストだと思うので、それに向けて政策や実際の選挙区調整で汗をかいていきたいと思います」とも語った。
新潟県知事選や衆院補選など、連合を慮って野党共闘の足並みを乱した民進党だが、IWJ記者が、「(野党共闘に関して)連合の圧力はふりのけられるか」と質問すると、安住氏は「連合にも多様な意見はありますけれども、私たちと考え方はそんなに離れてはいないと思います」と話すにとどめた。
連合の側に立つか、市民の側に立つか、民進党の立ち位置が問われている。
私は元同盟の組合員で単組の委員長をしましたが、共産党の現状の情勢分析と嘘と偽りで国民を騙す安倍政治をよく理解できる志委員長の報告です。その安倍にこびへつらっているのは維進だけでなくマスコミも同罪です。でなければ安倍内閣の支持率が60%という数値になるはずがありません。
国民の多くはその嘘の情報で騙されていることが大きいと思います。次の選挙においてもマスコミとの戦いになるのではないでしょうか。共産党の政策、そして安倍政治のポスト真実の発言を国民に伝えることができれば必ず野党は勝利すると思います。
赤旗・党員の拡大も当然のことですが、やはり政党助成金を今年はもらって赤旗ニュースを電波に乗せ真実を国民に伝えて頂きたいと思います。確かに私も政党助成金は廃止すべきと思いますが、自民党が企業献金を受けているのですから当然共産党も法律で定められた助成金を受け取るべきだと思うのです。