2012年2月6日(月)、「北陸電力株式会社志賀原子力発電所の原子炉の設置変更について」を主な議題とした、第六回、原子力安全委員会定例会議が開かれた。
その内容は、志賀原子力発電所1号機の固体廃棄物処理系使用済樹脂タンクの貯蔵量が増加してきていることから、運用の融通を図るため、1号炉の使用済樹脂タンク及び2号炉の使用済樹脂タンクを、1号炉・2号炉共有するという北陸電力の変更の打診に対する調査審議結果報告である。
2012年2月6日(月)、「北陸電力株式会社志賀原子力発電所の原子炉の設置変更について」を主な議題とした、第六回、原子力安全委員会定例会議が開かれた。
その内容は、志賀原子力発電所1号機の固体廃棄物処理系使用済樹脂タンクの貯蔵量が増加してきていることから、運用の融通を図るため、1号炉の使用済樹脂タンク及び2号炉の使用済樹脂タンクを、1号炉・2号炉共有するという北陸電力の変更の打診に対する調査審議結果報告である。
■ハイライト
安全委員会は、かつて、九州電力の玄海原発で類似の事例があることを踏まえ、「原子力委員会及び原子力安全委員会設置法施行令」の第7条、軽微な変更に該当すると判断し、十分な技術者の確保や、設計及び運転等の経験、これまでの品質保証活動を鑑み、今回の「北陸電力株式会社志賀原子力発電所の原子炉の設置変更」は妥当なものであるとした。
また、記者との質疑応答では、福島第一原発二号機の圧力容器下部の温度が上昇していることについて質問が上がり、斑目委員長は「溶けた燃料がどこにあるかわからない以上、起こりうるとは思っていた。注水を増やす等で対応するとは思うが、慎重に対処していただきたい。キセノンの際もそうだが、再臨界もなく、それほど心配ないと思う。国民に対し、事前に、『どういうことがあり得るか』という説明をする努力も足りていない。『今後もこんなことがあり得るが、心配ない』という説明をし、安全上、出来うる限りの努力をしてほしい」と苦言を呈した。