福島第二原子力発電所 「4号機における燃料取り出し作業」の取材 2012.10.2

記事公開日:2012.10.2取材地: テキスト動画
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 2012年10月2日(火)、福島県双葉郡の福島第二原子力発電所で、福島第二原子力発電所 「4号機における燃料取り出し作業」の取材が行われた。報道陣に対して公開されたのは、4号機における原子炉から使用済み燃料プールへの燃料棒の移動の様子。

■全編動画

  • スケジュール
    11:20 集合
    12:45 取材 4号機原子炉建屋6階・原子炉内からの燃料取り出し作業の状況
    15:15 移動(福島第二原子力発電所 → JR広野駅 駐車場)
    15:40 解散
  • 日時 2012年10月2日(火)
  • 場所 福島第二原子力発電所(福島県双葉郡)

 

 福島第二原発は、水蒸気爆発を起こした第1原発とは異なり、津波による被害は少なかった。福島第二原発4号機は、発災から4日後の2011年3月15日には、冷温停止に至っている。今年の5月17日には、4号機における復旧計画対象設備の復旧が完了。9月21日には、4号機原子炉開放作業が完了していた。そして、10月1日より、4号機の燃料移動が開始された。取材陣に公開されたのは、その移動作業の二日目にあたる。

 4号機の全燃料は764体ある。1日に取り出せるのは、約70体程度だという。東電は、同月中での移動完了を目指している。

 当日は、11時30分にJR広野駅に集合。東電が用意したマイクロバスで警戒区域内に入り、福島第二原発に入構した。正門および原子炉建屋外観は、核物質防護上の観点から、撮影が禁止された。

 会議室で当日のスケジュール説明を受けた後、ホールボディーカウンターを受ける。取材陣の中で、異常値を出した者はいなかった。

 4号機原子炉建屋に入り、C服と呼ばれるものに着替える。迷路のような通路を進んだ後、4号機原子炉建屋6階のオペレーティングフロアで取材が行われた。取材陣はプールの直前にまで近づくことが許され、燃料が原子炉から使用済み燃料プールへと運ばれる様子を撮影することも許された。長さ約4.5メートルの燃料集合体を、クレーンのような機械で1本ずつ引き上げ、同じ建屋内の貯蔵プールに15メートルほど移動する。原子炉は直径6メートル、深さ20メートル。110万キロワットの電気を作ることが出来るという。

 現場取材後、増田所長の記者会見が行われた。IWJからは、なぜこの時期に燃料移動作業の様子を取材陣に公開したのか、そしてそれは、近々行われる、福島第一原発のプレスオープンに関係しているのか、という点を質問。増田所長は「福島第一と第二とで連携が取れているわけではない」とし、「4号機が淡々と復旧への取り組みを行っているところをお見せしたかった」と、復旧作業が安全に進捗していることを強調した。また、今後の再稼働の予定については、「国の方針に従うしかない。また、住民の理解なくして再稼働はあり得ないと考えている」とした。【IWJ・平山】

■以下、配布された資料です。

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