「大学卒業者の4割が非正規雇用。奨学金の利子も返せない。こういう学生を増やすことが本当に自己責任なのか」――参院選東京選挙区・蓮舫候補第一声! 2016.6.22

記事公開日:2016.6.22取材地: テキスト動画
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(取材・文 城石裕幸)

 「政治はどんなことがあってもあなたの身近にある」――。

 2016年6月22日18時30分から、表参道交差点で東京選挙区の蓮舫候補が第一声をあげた。

 応援演説にかけつけた民進党・柿沢未途衆議院議員は「民進党代表代行として全国を飛び回るため、自らの選挙区でマイクを握るのは3日間しかないと言われている」と明かし、同党の玉木雄一郎衆議院議員は、「最も応援する必要のない候補者(それだけ支持者が多く、危なげなく勝ちうるということ)」と冗談交じりに紹介。蓮舫候補は、経済問題を中心に政策を訴えた。

■ハイライト

  • 日時 2016年6月22日(水) 18:30~
  • 場所 表参道交差点(東京都港区)

 「安倍総理の経済政策は、税金を大企業・輸出企業に流し、結果としてみんなが潤うというものだったはずだ。しかし3年半経ったが輸出は伸びていない。大企業は確かに儲かったが、その利益はどこに行ったのか?」

 そう話す蓮舫候補は、「安倍さんの育ってきた50年前、日本はミラクルと呼ばれる高度経済成長を遂げていた。何もない時代から立ち上がって、物を作れば売れた。企業は利益を設備投資や雇用に回し、賃金を上げた。これが50年前の経済の好循環だ」と指摘。「今、日本は成熟国家になり、物があふれる国になった。総理には今の時代を見てもらいたい」とアベノミクスを批判した。

 続けて、「どうして総理が言う『景気のいい、豊かな日本』で大学生の二人に一人が、平均300万円もの奨学金という名の借金を背負うのか?」と高すぎる奨学金という名の「学生ローン」問題に言及した。

 「大学卒業者の4割が非正規雇用だ。借金の利子も返せない。こういう学生を増やすことが本当に自己責任なのか? 親の収入がどんどん減ってきている。だから大学に行かせられない。だから諦めてくれ。だから夢も持つな! こんなことを自己責任だとずっと言い続けてきた(自民党と公明党)の政治を問い直したい!」

 今回の選挙に大勢の若いボランティアが集まったと話す蓮舫候補は、「政治は決して遠くない。政治はどんなことがあってもあなたの身近にある」と語りかけ、「税金の使われ方に向き合って金の流れを変える。50年前の成功体験ではなくて、今の日本のサイズにあった再配分を行っていく」と聴衆に約束した。

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