【速報!】小林節・慶大名誉教授が参院選に出馬表明! 政治団体「国民怒りの声」を結成、「改憲勢力に3分の2議席を取らせない」 2016.5.9

記事公開日:2016.5.9取材地: テキスト動画
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(取材・原佑介、文・平山茂樹)

 5月9日(月)14時より、慶應義塾大学名誉教授の小林節氏が記者会見を開き、今年夏の参議院選挙に比例区から立候補することを表明した。同時に、政治団体「国民怒りの声」設立を発表。安保法の廃止、辺野古新基地建設の中止、TPP再交渉、原発の廃止、憲法改悪の阻止などを主要政策として発表した。

 今後、「空に向かって」(小林氏・談)候補者を公募し、参院選比例代表で10人以上の候補者擁立を目指す。選挙資金は、米民主党のバーニー・サンダース氏にならい、「クラウドファウンディング」方式で集める予定だという。

 小林氏は直筆で書いた設立宣言を読み上げた後、早々と記者からの質問に応じた。

■ハイライト

  • 登壇者 小林節氏、辻恵氏(弁護士)
  • 日時 2016年5月9日(月) 14:00~
  • 場所 プレスセンタービル(東京都千代田区)

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 以下、質疑応答の実況ツィートまとめを掲載する。

バズフィードジャパン記者「小林先生の専攻は憲法学だが、憲法以外の政策も述べている。ブレーンは誰か」。小林氏「自由と平和に奉仕するという観点から言えば、政策はおのずと出てくる。ブレーンとしては、友達がたくさんいます」

記者「SEALDsら市民の応援は入るのか」。小林氏「方針はまだ決まっていない。このまま行ったら、安倍総理の暴走は止まらない。ねじれ国会を再び起こすことが重要。すべての人に『気があったら』くらいで呼び掛ける」

小林氏「新自由主義から共生社会を目指す。これと意見が違う人がいたら、一緒に闘ってくれなくて結構です」

朝日新聞記者「既存政党に対する野党票が割れるのでは」。小林氏「割れるという意味がわからないのだが」。記者「食い合う、という意味です」。小林氏「勝つためには、まず裾野を広げなければいけないと思う」

フリー・田中龍作記者「参院選で1人区に候補者を立てるか」。小林氏「立てるつもりはない。推薦を求めてきたら、喜んで推薦する」。田中「選挙資金は」。小林氏「クラウドファンディングを考えている。サンダースの影響が大きい」

田中「党名の由来は」。小林氏「制服向上委員会の歌を聞いたんです。我々には時間がない。インターネットですぐキャッチアップできると思う。いずれ、『怒り』をとって『国民の声』にしたいとも思う」

ファクタ・宮嶋記者「民進党への怒りがあるのか」。小林氏「本当に野党共闘が実現したら、私は引っ込んで応援団に戻りたいと思う。しかし、私を道具として利用しようとする政治家が多すぎる」

小林氏「野党でも縄張り争いが起きている。そうこうしているうちに時が迫ってきた。『世の中の役に立って、はじめて学問である』とハーバードで学んだ。私には女房以外失うものはなにもない」

時事通信記者「既にメドの立っている候補者は」。小林氏「空に向かって公募する。講演で回って分かったが、全国に能力があって志のある人がたくさんいる。既存の政治家にも志を持っている人がたくさんいる」

東京新聞記者「32の一人区で野党統一候補ができた。民進党の候補者に推薦するか。政治団体の届け出はいつか」。小林氏「政策に共鳴し、向こうから言ってくれれば、推薦は出します」

沖縄タイムス記者「辺野古新基地建設を政策にあえて入れた理由は」。小林氏「辺野古なんて、なぜあんなナンセンスなことが続いているのか。自治体が嫌だと言っていることを国策だとして押しつけるのは、デモクラシーに反している」

小林氏「日本の政治家はジャパンハンドラーとしか交渉していない。鳩山さんが言った『少なくとも県外』は常識です。私にやらせてもらえれば、再交渉はできます」

中国新華社通信記者「安倍政権の政策で一番怒りを感じるのは安保法か」。小林氏「怒り心頭です。中国とは経済的に依存しています。米国が1軍で英国が2軍、だから日本が3軍になる、というのは間違っています。政策として愚かだと思います」

月刊正論「自衛隊の存在は合憲か」。小林氏「私は自衛隊合憲説です。専守防衛に徹する第2警察としての自衛隊は合憲です。米国の都合で世界の喧嘩に介入する気はありません」

東京新聞記者「参院選の目標は。それから衆参同日選になったらどうするか」。小林氏「野党全体として、自公+おおさか維新に3分の2を取らせないこと。同日選になったらてんやわんや。参議院に向けてしか能力も資格もないと思う」

フリー上田記者「北海道5区補選では野党が敗れた。投票に行かない人にどうパフォーマンスするか」。小林氏「パフォーマンスはしない。我々が立ったこと自体がサプライズ。これで、選挙に行く楽しみができた、という方もいます」

東京新聞記者「若い世代への呼びかけをお願いします」。小林氏「とにかく、選挙に行くことですね。2年前に大学を辞めた時、無関心層に本当にうんざりしていました。でもSEALDsなどのような若者が出てきた」

フリー・田中龍作記者「政策が近い社民党や生活の党と近いと思うが、一緒になることはないか」。小林氏「そういうことは考えていない。政治を目的とする方とは一緒になるつもりはない」

NHK 記者「参院選まで間もないが、どう臨んでいくのか」。小林氏「私はガラケーだけで生活しているが、10人の仲間にはITに詳しい人がいる。インターネットを活用して政策を訴えていくつもりです」

フリー畠山記者「10人のお仲間を教えてください」。小林氏「それは無理だと思います。ビジネスをやっている方もいますので。友人をここにさらすわけにはいきません」

畠山記者「クラウドファンディングの目標額は」。小林氏「私はよく分からないんです。。サンダースのやり方がいいな、というだけで。供託金、交通費、ポスターが必要だということぐらいしか分からないんです。申し訳ない」

朝日新聞記者「10人のお仲間の中に、これまで市民運動をやってこられた方もいますか」。小林氏「いますね。でも、名前は言えません」

共同通信記者「候補者擁立のメドは何人でしょうか」。小林氏「現時点では私ひとりです。空に向かってオープンに募集します。こちらから誘うと、『誘われて来てやってる』になってしまいますから」

読売新聞記者「候補者が集まらなかった場合、小林先生が単独で東京選挙区から出る、ということはありますか」。小林氏「それはありません」

東京新聞記者「政策が既存の野党と重なっている部分が多いと思います。政策はもう少しブラッシュアップするのか」。辻恵事務局長「今週の金曜日に報告集会をします。ブレーンと詰めて、5月いっぱいにはブラッシュアップしたものを出していきます」

■会見場で配布された「国民怒りの声」設立宣言

 

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