「日米同盟」シンポジウムーオスプレイのデメリット、沖縄の負担軽減、アジア地域の安全保障についてルーク・アメリカ公使、海兵隊司令官に聞く 2012.8.29

記事公開日:2012.8.29取材地: テキスト動画
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(IWJテキストスタッフ・関根かんじ)

 2012年8月29日(水)、防衛省・自衛隊主催による「日米同盟シンポジウム」 が時事通信ホールで行われた。

 MV-22「オスプレイ」の沖縄配備をテーマに防衛省が開催したシンポジウムの模様。 冒頭でルーク公使は、「米国は最も能力の高い装備を日本に配備するなど、日米安全保障の深化に取り組んでいる」として、オスプレイの安全性を強調。またシーモア司令官も、自身の2000時間に及ぶオスプレイ飛行経験から安全性と騒音問題について言及し、「安全記録の統計を引用することも出来るが、敢えて自身の経験から伝えたい。オスプレイは再興の航空機であることは間違いない」と述べた。

 「アメリカは尖閣・竹島など領土問題について仲介する意思はあるのか」という質問に対して山口氏は、「アーミテージ氏は、武力攻撃があった場合は条約を発効するとしているが、日本側に“独自で自分達の国を守る”という姿勢が無ければ、アメリカ側に日本を守る義理は無くなる」とコメント。シンポジウムの後半では、オスプレイのデメリットの有無、沖縄の負担軽減の問題、アジア地域の安全保障の課題など数多くの質問に各パネラー陣が回答し、約2時間半のシンポジウムとなった。 

■ハイライト

  • テーマ「日米同盟とオスプレイの沖縄配備」
  • 講演者
    宮崎 緑 氏(千葉商科大学教授・政策情報学部長)、勝股秀通氏(読売新聞調査研究本部主任研究員)、西川渉氏(日本ヘリコプタ協会元会長)、山口昇氏(防衛大学校教授)、ロバート・ルーク氏(在京米国大使館政務担当公使)、クリストファー・シーモア氏(海兵隊第26海兵航空群司令官)
  • 日時 2012年8月29日(水)
  • 場所 時事通信ホール(東京都中央区)
  • 詳細

 冒頭、防衛大臣政務官神風秀夫議員が挨拶。宮崎緑氏がシンポジウムの進行役を務めた。まず、ルーク公使より挨拶。日米同盟における日本とアメリカの友好、協力関係の重要性、そしてオスプレイ配備の推進を強調した。次に、2,000時間におよぶオスプレイ飛行経験があるというシーモア司令官が、安全性、騒音問題などについて話した。

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「「日米同盟」シンポジウムーオスプレイのデメリット、沖縄の負担軽減、アジア地域の安全保障についてルーク・アメリカ公使、海兵隊司令官に聞く」への1件のフィードバック

  1. 義若 基 より:

    ①オスプレイの主ミッションは垂直離着陸、即ちヘリコプタ・モードでの走行軌道レールのなき走行クレーン。ホバリング時の性能、操縦性・吹き下ろしの少ないこと。長距離であれば飛行機で運び後は車で端末輸送を遣れば良い。ホバーモードから水平飛行の転換に11秒もかかる。
    ②オスプレイの欠点は重量約5万ポンドに対し、2ロータの直径38フィート、CH47ヘリ5万ポンド、60フィートX2ロータに比較して小さすぎる。こんなに小さなロータ径では垂直離着陸・ホバリング時の性能操縦性が悪く、吹き下ろしが大で、走行クレーンのミッションは出来ない。高性能エンジンがオスプレイに装備しているからだと答える人には、ヘリコプターにもそのエンジンを付ければよいと答える。最近設計のヘリコプタでも直径が小さくできない。
    ③ミッションサイトは、海岸、砂浜、山岳地帯、エンジンに異物を吸い込みやすい。ホワイト、ブラックアウトに陥りやすい。
    ④海を・オスプレイの欠陥を知らない、陸自が山岳地帯・島壁と言われる狭い海岸でのミッションは無理。前大戦末期の特攻兵器だ。あの広い米大陸を守る米陸軍がオスプレイを投げ出した現実を何と考えるか。日本の若いパイロットをオスプレイで失うな。

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