安保法案めぐる橋下氏のツイッターでの維新案酷評は何だった? ~東京組との安保政策勉強会「内輪もめ」なく終了か 2015.6.20

記事公開日:2015.6.29取材地: テキスト動画
このエントリーをはてなブックマークに追加

(IWJテキストスタッフ・富田)

※6月29日テキストを追加しました!

  維新の党は2015年6月20日、同党最高顧問の橋下徹大阪市長を交えて、政府・与党による安全保障関連法案に対する、党としての対案をめぐる勉強会を大阪市内で開いた。

 会には、東京から松野頼久代表と柿沢未途幹事長も駆けつけ、総勢30人の国会議員と、橋下氏と顧問の松井一郎大阪府知事の大阪組が合流した。

 維新の党の安全保障調査会は、すでに対案をまとめているが、橋下氏はこれを事前に、「(政府法案の細部にクレームをつけただけで)党の思想が国民に伝わらない」とツイッターで酷評している。それだけに「東京組が激しく反発しそうだ」との思惑も広がり、この勉強会への注目度が高まっていたが、実際は橋下氏が決定権のない「顧問」という立場であることも響いたのか、勉強会は波乱なく終了した模様だ。

 取材は、勉強会の冒頭部分しか認められず、終了後の党側の報告によれば、橋下氏からは調査会がまとめた案を尊重する形で意見が出され、これについて松野氏は、「驚くほど考え方が同じだった」と感想を口にしたという。

 かねてから、「自衛権の再定義が必要」と訴えてきた橋下氏が力説したのは、集団的自衛権行使の折の存立危機事態の要件に、「わが国の防衛に資する」を徹底的に反映させることだった。2015年6月18日の大阪市長定例会見でも指摘していた、自衛隊出動承認での国会議員らの「判断能力不足」の問題については、特定秘密のチェック機関である「情報保全監視委員会」的な審議機関を国会内に創設する、というアイデアを好感したようだ。

 維新の党は、すぐにも橋下氏の意見を対案に反映させる作業に着手する。来週中の正式決定を目指し、自民党などとの修正勉強会に臨む構えだ。

記事目次

■ハイライト

  • 勉強会参加者 松野頼久氏(維新の党代表)/柿沢未途氏(幹事長)/今井雅人氏(政調会長)/小野次郎氏(安全保障調査会会長)/橋下徹氏(最高顧問)/松井一郎氏(顧問)ほか
  • 日時 2015年6月20日(土)12:00〜
  • 場所 ホテルモントレ ラ・スール大阪(大阪市中央区)
  • 主催 維新の党

柿沢氏「橋下氏の考えを党全体で共有するべき」

 勉強会は、「法律家(弁護士)であり、安保政策に強い関心を抱いている橋下最高顧問を交えて、意見交換をする場を設けた」との言葉で始まった。松野代表は、「わが党の安保調査会からは原案が出ている。それを、この場で全員討議にかける。日本の安全保障がターニングポイントを迎えている今、悔いが残らない内容に仕上げたい」とあいさつした。

 続いて柿沢幹事長が、橋下氏が6月14日、安倍首相との会談に先立つ格好で、自身と松野代表に会っていることに触れ、「橋下最高顧問が、安保政策に関して熱心に語っていたことが印象的だった。彼の思いを、わが党全体で共有すべきだと判断し、今日の勉強会を開催するに至った」と述べた。

 それから2時間半余り。勉強会は終了し、党の安保調査会の会長を務める小野次郎衆院議員と事務局長を務める若手の丸山穂高衆院議員がメディアの囲み取材に応じた。 

(…会員ページにつづく)

アーカイブの全編は、下記会員ページまたは単品購入より御覧になれます。

一般・サポート 新規会員登録単品購入 330円 (会員以外)

関連記事

「安保法案めぐる橋下氏のツイッターでの維新案酷評は何だった? ~東京組との安保政策勉強会「内輪もめ」なく終了か」への1件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見) より:

    【大阪】安保法案めぐる橋下氏のツイッターでの維新案酷評は何だった? ~東京組との安保政策勉強会「内輪もめ」なく終了か http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250028 … @iwakamiyasumi
    出来レースにすぎない。様々な肩書きをこの男の持っているが、本質は「詐欺師」なのだ。
    https://twitter.com/55kurosuke/status/615472729798524928

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です