「オール埼玉総行動 9条こわすな・戦争させない」と題する集会が2015年5月31日、埼玉県・さいたま市の北浦和公園で開かれた。

　集会には、主催者発表でおよそ1万200人が参加。元自衛官の泥憲和氏がゲストスピーチした。当初、集会でスピーチする予定だったジャーナリストの鳥越俊太郎氏は、体調不良のためドクターストップがかかり、急遽、欠席となった。

• ゲストスピーチ 鳥越俊太郎氏（ジャーナリスト）／泥憲和氏（元陸上自衛官）
• 連帯あいさつ 山岸良太氏（日本弁護士連合会憲法対策本部本部長代行、弁護士）

• 日時 2015年5月31日（日）9:30〜
• 場所 北浦和公園（さいたま市浦和区）
• 主催 集団的自衛権を行使容認した閣議決定撤回を求めるオール埼玉総行動実行委員会

「安倍さんたちにとって戦争は悲劇ではない。戦争は新しい需要を生み出す破壊」

　泥氏は、元自衛官という立場でスピーチした。

　「（集団的自衛権行使容認などについて）安倍さんたちは、わかっていないように見えます。見えるんだけど、本当はわかっているように思う。なぜ、物事をはぐらかして嘘をついて、ペテンを言って、この国を戦争に導こうとしているのか。

　おそらく、安倍さんたち一部の人達にとって、戦争は悲劇ではない。戦争は新しい需要を生み出す破壊です。武器が飛ぶように売れます。戦争は彼らに富と幸せをもたらしてくれます。

　死んだり傷ついたりするのは他人です。自分たちではありません。だから、どうでもいいことです。私達と彼らとは立場が違う。この簡単なことに私達が気づいてはいけない、だからペテンを用いてわざと敵を作り、憎しみを煽り、私達を戦争に引きずりこもうとしている」

「平和ボケ」などと集会を冷やかす街宣右翼に泥氏が喝！「戦争ボケより100倍マシ！」

　泥氏は、今も街中で繰り返されているヘイトデモや、それらを主催する団体らと安倍政権との関わりを問題視した。