2012年7月22日(日)、福岡県北九州市の国際会議場で、がれきを考える「第三回市民検討会」& 「市民タウンミーティング」が行われた。
(IWJボランティアスタッフ・山村)
2012年7月22日(日)、福岡県北九州市の国際会議場で、がれきを考える「第三回市民検討会」& 「市民タウンミーティング」が行われた。
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北九州市民の震災がれき問題を考える「第三回市民検討会」&「市民タウンミーティング」は九州市へのがれき受け入れに反対する市民達によって開かれており、5月21日の第一回市民検討会から数えて第3回目となる今回の検討会は、これまでの総括として開催された。
この日のステージには、有識者と合計11人が登壇し、約140人の参加者で会場はほぼ満席となった。第1部と2部を合わせて約4時間にもわたる長丁場の中、有識者や来場した市民によって活発な意見交換がなされた。
第1部の検討会では環境ジャーナリストの青木泰氏から、2011年9月の段階で、石巻ブロック(石巻市、東 松山市、女川町)の震災がれき685.4万トンは、約1924億円の巨額予算のもと、宮城県から鹿島建設らの共同企業体(鹿島JV)へ全量を委託処理する契約がなされており、北九州市が、石巻ブロックの震災がれきを受け入れ処理するとなれば、完全な二重契約となる問題が、強く指摘された。
そして、このような違法性の極めて高い震災がれきの広域処理を強行しようとする、北橋北九州市長および村井宮城県知事に対して、検討委員の一人である斎藤利幸弁護士からは、民事訴訟と刑事告発、両方を起こす方針が発表された。
この提訴は、短期間で総勢100名を超える原告数となっており、関心の高さがうかがわれ、また広域処理の違法性を問う訴訟としては世界 初であり、海外からの問い合わせもあって、世界中から注目される訴訟となっている。(北九州震災がれき訴訟)
「市民検討会」は、今回をもって一旦終了という形をとるとのことであるが、今後、震災がれきの広域処理を強行しようとする北橋北九州市長及び、北九州市議会議員、村井宮城県知事などには、各方面からますます厳しい追及が待ち受けていることは間違いない。