福島原発事故から間もなく4年が経とうとしている。
2014年末に行われた衆議院解散総選挙後、再稼働ラッシュに向けた動きが加速している。原子力規制委員会は、鹿児島県川内原発に続き、福井県高浜原発の3、4号機の審査書案を了承。川内原発同様、高浜原発の避難計画も杜撰さが指摘され、基準地震動の算定の甘さについても批判の声が上がっている。
再び、安全神話時代に先祖帰りするのかー。2月27日、首相官邸前および国会前では、再稼働に反対する市民らが集まり、抗議の声を上げた。
(IWJ・ぎぎまき)
※3月1日テキストを追加しました。
福島原発事故から間もなく4年が経とうとしている。
2014年末に行われた衆議院解散総選挙後、再稼働ラッシュに向けた動きが加速している。原子力規制委員会は、鹿児島県川内原発に続き、福井県高浜原発の3、4号機の審査書案を了承。川内原発同様、高浜原発の避難計画も杜撰さが指摘され、基準地震動の算定の甘さについても批判の声が上がっている。
再び、安全神話時代に先祖帰りするのかー。2月27日、首相官邸前および国会前では、再稼働に反対する市民らが集まり、抗議の声を上げた。
記事目次
■ハイライト
前日の26日、東京地裁は、経済産業省前に設置されている脱原発テントを撤去し、市民に1140万円の損害賠償などを命じる判決を下した。撤去するまでの間、1日あたり約2万2千円の支払いも命じ、さらに、村上正敏裁判長は、判決の確定前でも、テントの撤去を強制執行できる「仮執行宣言」もつけたという。
これについて、テントひろばの渕上太郎氏は国会前でスピーチし、「これまで9回、まともな口頭弁論をやってきたと思ったが、村上裁判長は、それを無駄にするような判決を出した。キャンプ・シュワブで起きている、テント撤去に対する対応と近似している。
本年度中に、ややこしい問題を片付けたいという狙いがあるのでは」と抗議した。たんぽぽ舎の柳田真氏も、「テントを撤去するということは、金曜行動に対する攻撃でもある。(金曜行動を)盛り上げる要素として、3年半も寝泊まりしてがんばってきた」と訴え、今後も非暴力、不服従を貫く姿勢を見せた。
主催者の首都圏反原発連合は、原発事故から4年を迎えるにあたり、「福島を忘れるな!再稼働を許すな!」と題した大規模行動を、3月8日に予定している。