最悪な結末を迎えた、イスラム国による邦人人質事件。事件発覚から現在にいたるまで、大手新聞、テレビ、そして野党までもが、政府・安倍総理批判を「自粛」する動きに出ました。
そうした「翼賛体制」的な流れに対し、古賀茂明さんと映画監督の想田和弘さん、今井一さんが「抗議声明」を起草しました。
今回、私、岩上安身も賛同人に名を連ねることにしました。
※この声明についての記者会見が、2月9日に行われました。是非、ご覧ください!!
最悪な結末を迎えた、イスラム国による邦人人質事件。事件発覚から現在にいたるまで、大手新聞、テレビ、そして野党までもが、政府・安倍総理批判を「自粛」する動きに出ました。
そうした「翼賛体制」的な流れに対し、古賀茂明さんと映画監督の想田和弘さん、今井一さんが「抗議声明」を起草しました。
今回、私、岩上安身も賛同人に名を連ねることにしました。
以下、声明文(案)全文を転載します。
声明文(案)
私たちは「ISIL」による卑劣極まりない邦人人質惨殺事件を強く非難し、抗議するものである。また、この憎しみと暴力の連鎖の帰結として起きた事件が、さらなる憎しみや暴力の引き金となることを恐れている。
同時に、事件発生以来、現政権の施策・行動を批判することを自粛する空気が日本社会やマスメディア、国会議員までをも支配しつつあることに、重大な危惧を憶えざるを得ない。
「このような非常時には国民一丸となって政権を支えるべき」
「人命尊重を第一に考えるなら、政権の足を引っ張るような行為はしてはならない」
「いま政権を批判すれば、テロリストを利するだけ」
そのような理屈で、政権批判を非難する声も聞こえる。
だが、こうした理屈には重大な問題が潜んでいる。
まず、実際の日本政府の行動や施策が、必ずしも人質の解放に寄与するものとは限らず、人質の命を危うくすることすらあり得るということだ。であるならば、政府の行動や施策は、主権者や国会議員(立法府)やマスメディアによって常に監視・精査・検証され、批判されるべき事があれば批判されるのは当然の事であろう。
また、「非常時」であることを理由に政権批判を自粛すべきだという理屈を認めてしまうなら、原発事故や大震災などを含めあらゆる「非常時」に政権批判をすることができなくなってしまう。たとえば、日本が他国と交戦状態に入ったときなどにも、「今、政権を批判すれば、敵を利するだけ」「非常時には国民一丸となって政権を支えるべき」という理屈を認めざるを得なくなり、結果的に「翼賛体制」の構築に寄与せざるを得なくなるだろう。
しかし、そうなってしまっては、他国を侵略し日本を焼け野原にした戦時体制とまったく同じではないか? 70数年前もこうして「物言えぬ空気」が作られ、私たちの国は破滅へ向かったのではなかったか?
実際、テレビで政権批判をすると、発言者や局に対してネットなどを通じて「糾弾」の動きが起こり、現場の人々に圧力がかかっている。
問題なのは、政権批判を自粛ないし非難する人々に、自らがすでに「翼賛体制」の一部になりつつあるとの自覚が薄いようにみえることである。彼らは自らの行動を「常識的」で「大人」の対応だと信じているようだが、本当にそうであろうか?私たちは、今こそ想像力を働かせ、歴史を振り返り、過去と未来に照らし合わせて自らの行動を検証し直す必要があるのではないだろうか?
日本国憲法第21条には、次のように記されている。
「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」
日本国憲法第12条には、次のようにも記されている。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」
私たちは、この日本国憲法の精神を支持し尊重する。そしてこの精神は、「非常時」であるときにこそ、手厚く守られ尊重されなければならないと考えている。
なぜなら「非常時」にこそ、問題の解決のためには、様々な発想や見方、考え方が必要とされるからである。
私たち言論・表現活動に携わる者は、政権批判の「自粛」という悪しき流れに身をゆだねず、この流れを堰き止めようと考える。誰が、どの党が政権を担おうと、自身の良心にのみ従い、批判すべきだと感じ、考えることがあれば、今後も、臆さずに書き、話し、描くことを宣言する。
2015年2月9日
【以下、賛同人リスト(2月1日~4日の正午まで)】
想田和弘/宮台真司/小林節/古賀茂明/岩上安身/マッド・アマノ/田中龍作/鈴木耕/飯田哲也/関口祐加/是枝裕和/島薗進/石井彰/内田樹/北丸雄二/中野晃一/谷口真由美/小原美由紀/香山リカ/浮田哲/原一男/古舘寛治/森達也/ヤンヨンヒ/北井大輔/永岡浩一/鎌仲ひとみ/松井寛子/多田淳之介/筑紫ゆうな/松林要樹/笠井一暁/おしどりマコ・ケン/青井未帆/五野井郁夫/山口二郎/津富宏/山崎雅弘/鴇田昭裕/金原徹雄/尾本善冶/山岸美香/趙博/朝岡勝/丹下紘希/まつかわゆま/柏尾安希子/阿部玲/伊地智恭子/李高明/岩永光一/安斎昌之/杢野章夫/畑谷千穂/本田由紀/岩井志津/宮本知之/日下範子/井上大助/若林暁子/貞末麻哉子/あごうさとし/桜井圭介/中川敬/黒川誠/鈴木正師/浦崎勇一/青木陽子/齋藤ゆかり/佐藤朗子/岩渕一之/寺内亜矢子/赤井デニス尚子/淺井治/内藤昌幸/根岸真理/渡辺優子/大貫憲介/大西恒樹/松田かおり/釈徹宗/山下恭子/はっと/松田ヒロ子/岡本千津/清水義巳/池田香代子/式田ティエン/本山央子/小牧夏絵/本田京子/青山ゆみこ/宇田川規夫/林立彦/金子あい/田中文夫/西村明/熊谷祐子/山本千帆/島浩二/太田啓子/森山木の実/平井紀子/白石草/塩見博貞/中村美和/鼠入隆志/山谷賢量/長野協一/角本敦/朝比奈賢/太田武志/北原栄治/早瀬眞知子/林秀樹/中埜浩之/福島恵子/高崎繭子/くまがいマキ/豊田さをり/打越さく良/陣内雄次/神谷扶左子/木村知/星野ゆか/東北マリリン/奥川櫻豊彦/中島京子/梅沢千津子/髙間賢治/赤瀬智彦/加藤美代子/花田真司/足立智充/児玉知仁/流水りんこ/赤松立太/甘糟智子/塩川繁子/石崎チャベ太郎/二木泉/冨田きよむ/斉藤円華/横山司/青木正美/森茂樹/長富麻美/中村佑子/武井由起子/中村英雄/黒澤多佳子/渡辺照子/池田和希/山木昭佳/山口貴志/仲藤里美/土肥悦子/越智正朗/山本宗補/武田一郎/竹内かおり/大澤五住/松丸亜希子/長崎由美子/片岡志帆/福多唯/勺禰子/柿沼竹生/石田彰一/細川多紀子/近藤ゆり子/坂本保子/佐藤将人/中山治美/増田智香/石原燃/村井直美/木下竜 /平田なぎさ/日下まり子/木下直路/増子真理/島岡まな/佐藤哲朗/牧野雅子/中島万紀子/川口恭/浜本暢子/近藤弘幸/上野恵子/金浦蜜鷹/有島明朗/藤田健二/竹内睦子/木下繁貴/田中健太/矢野靖人/菊地暁/秋山桃花/大森八重子/飯野のり子/盛田隆二/濱田強/片岡理恵/飯田陽子/常住蕗/
吉田照美/平田オリザ/小林聖太郎/平川克美/松本侑子/井上淳一/雨宮処凛/土屋豊/永田浩三/木内みどり/北村肇/平井康嗣/宇都宮健児/西山正啓/杉田くるみ/西山智彦/麻田弘潤/磯崎千代/関根信一/中尾千恵子/崎山比早子/塚野真理/松浦まみ/岡田孝一/福留敬/安渓遊地/斉藤昭子/中沢あき/村木一郎/國本悦郎/松谷信司/国分拓/小石勝朗/平野裕二/大芝健太郎/木下信行/満田康弘/原田浩/高木博史/青山勝/小金菜穗子/羽野ゆつ子/水野尚志/池上夏生/申惠丰/内海早苗/近藤史朗/坪田眞理/飛幡祐規/中島剛/大島資生/山本佳世子/渡邉穣/中尾貢三子/竹山知男/星野文則/篠原文浩/井上陽/松村英子/ 遠藤妙子/鈴木博喜/岩瀬紘子/野本浩幸/松下由美/紺恒平/大崎美穂/仁科典子/桃田のり子/末續万里枝/小野悦子/吉田直美/小西裕康/荒川じんぺい/高橋裕行/安元邦昭/久保太郎/木村紅美/野呂康/和田由里子/森村たまき/西村大樹/俵山モラハン美絵/川喜田研/笹井明子/中路正恒/森久智江/丁泰丹/景平洋子/藤岡朝子/井口真/廣木照美/山谷典子/鶴田京子/永井良武/三須田善暢/佐脇三河守/渡部忠雄/東陽子/畑JAN/村松美里/朝倉優子/キム・クンミ/野村昌毅/高間響/辻陽介/福住廉/村上格/近藤美奈子/杉山大起/堀江宗正/鈴木奈緒美/中藪規正/八木橋努/岩城利守/長野克哉/中園順子/岡田孝一/コリン・コバヤシ/鈴木美和/羽生のり子/降矢なな/安海和宣/岡本棟守/岩崎大/大谷晃弘/石丸雄嗣/松本智量/須藤岳史/海老原由佳/松井幸子/渡辺雅之/笠井清貴/須藤倫子/矢吹ゆき子/江原久美子/安田登/橋本潮/河内寛/池上大祐/永吉守/榊原毅/みなとかおる/丹羽牧人/永吉守/橋本佳子/五十嵐紀子/澤田裕/山口祐二郎/佐藤昌紀/葛西映子/中村秀夫/宮原契子/吉岡ひさゑ/小森真樹/佐藤利明/高野優/藤原千尋/丸山奈津子/東陰地正喜/岩淵進/丸野由希子/大﨑雄二/柴田慶子/石川康宏/水口秋子/柳井完司/米光祥子/高橋佳三/西嶋能成/長友くに/小倉博行/井手洋子/桜井淳子/斉藤貞二/石井浩/吉崎宏人/石川真生/平野和弘/黒田ゆみ/坂巻英幸/下妻みどり/有田武生/寺尾公一朗/松田恵/三原容子/旦雄二/コイズミアヤ/澤昌樹/林克明/陣内智子/古井龍介/池辺幸惠/杉山ひとし/戸田清/小泉慶典/伊地知紀子/廣瀬俊介/安濃一樹/すずきかおり/廣田鉄斎/吉村栄一/竹岡健治/石井玲子/前田惠子/佐々木正明/森隆史/片野淳彦/柏木美奈/亀田典子/和田憲明/堺谷みゆき/岸健太/浜田光/小倉摯門/山下スキル/茨木由紀子/仙城真/松下曜子/金滿里/松尾眞/安藤泰至/笑福亭仁勇
深田晃司/溝口敦/木野龍逸/綿井健陽/中島岳志/津山恵子/岡田利規/江守純史/根岸基子/斉藤玲子/石田寛/稲葉剛/中田文/中里英明/石島裕之/服部エレン/榊原千鶴/大久保徳枝/梅澤広昭/篠原乃り子/小林正幸/戸田ひかる/伊藤夢紬/木村優子/海老沼ちひろ/本田宏一/城久道/石田ゆうすけ/鹿子島寛/さがらよしあき/三井ヤスシ/中野葉子/新谷尚之/竹林隆/君波和雄/相生雨水/秦岳志/市川智/羽月雅人/笹﨑まどか/美谷克己/生方卓/徳野雅仁/花木彰太/永谷良夫/玉置美智子/清水瑞穂/細野辰興/木暮一啓/橋本猛/魁生由美子/ 宇井孝司/水野スウ/三上映子/大川智恵子/丹野みどり/竹林隆/松本寛之/三橋啓太/星野英一/北村健太郎/林田武郎/加藤利江/長崎清一/榎本統太/木村建哉/徳田満/初沢克利/鈴木圭/寺島佐知子/渥美ひろ子/山中環/野口明/野口優子/佐藤記一/成瀬雅俊/三谷裕之/中村淳子/佐藤真和/石田健一/山田泰史/橋本至/桐山ゆみ/中根信雄/山下光章/石川誠二/近美千代/西口芳美/ミカミカンタ/松崎吾朗/東志保/畑本憲志/溝口悠平/岡本玲/橘高栄治/五島智子/樋口典子/ユミコ・ゴラー/櫻井千里/藤原かすみ/桜井昌枝/岩田弘志/横井敏秀/坂上彩香/福永伸/加藤素子/時安邦治/古川美穂/石毛栄典/河内秀子/よだとおる/もろ悦子/堀川涼子/栗村洋一/鬼頭秀一/玉田寛伸/藤田直哉/宮地昌幸/白石大輔/矢永由里子/坂本あゆみ/橘かがり/コージー・のむら/マスノマサヒロ/水野眞喜子/木村竜太/木村正人/長尾高弘/こぐれみわぞう/中山岳彦/八木文明/小杉環/敦賀昭夫/館野公一/村上勝三/本間正博/渡邊基/藤原節男/増田佳夫/福島章浩/光武蔵人/市川勇/後藤英樹/シミズリエ/川村肇/アジサカコウジ/菊池香織/野口聡一/臼田玲子/中谷裕也/柴田悠紀/安井絵理佳/森川雅美/牛川紀政/結城正志/相原智記/井上淳一/木村まり/沢田康彦/山田幸子/武川珠/むとうちづる/栗山万葉/遠藤直子/大音智史/原田つよし/伊三野友章/高橋敏男/樋口敦子/今井一
第二次世界大戦に関する反省を先輩から五万と聞かされましたが、今また同じ道を歩もうとしています。
日本人の本質に「進軍ラッパ」が好きなところがあるようです。
80歳を越えた自分では何も出来ない悔しさがありますが、ここに参集された勇気ある方々を応援することで、道を元に戻したいと願っています。
戦後70年、いろんな政治家が現れては消えていきました。それぞれ国家の発展・繁栄のために尽力してきたわけですが、現安倍政権の政治色はこれまでのいかなる政権とも異なる色合いを示しています。これほどドラスティックに日本を軍事国家へと推し進める安倍総理の思惑はどこにあるのでしょうか。憲法を変え、国家に不都合な情報はすべて隠蔽し、他国の戦争に積極的に参加し、さらには国民の自由意思を封じ込める動きが顕著に見て取れます。かつて戦争で辛酸を舐めた先人の「二度と戦争をしてはならない」という想いは、いまや風前の灯火と化しました。国民が国を愛し、郷土の平和と調和ある生活を願うのは自然な想いです。そうした国民の祈りと、安倍政権の進める政策は、一体どのように調律さるのでしょうか。沖縄県民の民意を芥にきせしめる現政権を見るにつけ、それは本土に住む私たちの明日の姿なのだと強く実感します。安倍晋三という人間から「美しい日本」はまったく見えてきません。ただ、きな臭さが漂うばかりです。例えそれが与えられたものであっても、日本国憲法の崇高さは特筆に値します。今になってアメリカが「しまった」と思うほど、私たちは素晴らしい財産を手にしているのです。戦争をしない国、いかなる国とも平等に接する日本を害するリーダーを、私たち国民は絶対に受け容れるべきではないと考えます。
NHK、民放ともいやーな雰囲気を感じていました。国会中継ニュースで質問より安倍総理の答えのほうが多く画面に出てきます。今まともなのは文化放送、TBSのAMラジオぐらいになっています。憲法改正?については是か非かを通り越して内容をどうするかの雰囲気つくりをしています。この声明に賛同します。