2015年1月10日(土)~11日(日)の未明にかけて、沖縄県辺野古のキャンプ・シュワブに資材やミキサー車などの重機が搬入されたことを受け、15日(木)18 1月14日夜11時頃、辺野古ゲート前には沖縄県警と機動隊約200人が投入された。基地建設に反対する市民の動きを封じ込め、辺野古の埋め立て工事再開に必要な資材や重機を搬入するためだ。100人もの市民が身体を張ってゲート封鎖を試みたが、健闘むなしく、大型トレーラーやクレーン車の進入を阻止することはできなかった。2時間以上続いた攻防で、現場を訪れていた国家議員も、力ずくで排除された。
他方、海上では15日未明、工事再開に反対する25艇のカヌー隊と4隻の船団が海に出たが、海上保安庁によって、18人の市民が拘束されている。その後、身柄は釈放されたものの、官邸を訪れていた翁長雄志沖縄県知事の留守をついた狙い打ちは、辺野古基地建設反対の民意を無視した「沖縄差別」だとして、批判の声が高まっている。
昨年2014年12月に辺野古基地建設の断念を求める意見書を可決した沖縄県議団も15日、上京。京都では、その動きに連帯し、不当な拘束や強制排除に抗議すべく、「NO BASE!沖縄とつながる京都の会」主催で緊急行動が行なわれた。
京都の大学生で、辺野古のカヌー隊に参加したという男性が、マイクを取って訴えた。
「京都では、いつも通りの日常だが、少し、意識を沖縄の方に移して考えてみてください。こうして、道を歩いている今も、沖縄では多くの人たちが身体を張って、痛い思いをし、子どもたちや未来のために、基地を作らせないように動いている。どうか、そのことに、少しでも心を向けてください」