特集 総選挙2014
12月15日(月)、東京都千代田区の日本外国特派員協会にて、同協会主催によるコロンビア大学政治学教授のジェラルド・カーティス氏の記者会見が行われた。
※ 記者会見は英語で行われました。
■ハイライト
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2024.11.1
「日米同盟をおろそかにする総理は生き残れない」「歴史問題には『ノーコメント』で十分」 CIA協力者として知られるカーティス教授、参院選直前にあからさまな脅し ~FCCJ主催 記者会見 2013.7.1
2013.7.1
ジェラルド・カーティス氏講演「小沢裁判、判決結果とそのインパクト」 2012.4.26
2012.4.26
【第32-33号】岩上安身のIWJ特報!「属国的な、あまりに属国的な」奇観〜CIA情報提供者ジェラルド・カーティス氏、小沢一郎を散々になじるの図〜英語講演翻訳全記録 前編 2012.5.5
2012.5.5
安倍総理が慕う「ジャパン・ハンドラー」ルトワック氏が中国を「太った男」に例えて外交政策を解説 ~日本外国特派員協会の会見で 2014.10.29
2014.11.5
【第139号】岩上安身のIWJ特報!オバマ大統領の来日に向けて、ネオコン・シンクタンクが狙う日米の軍事同盟強化路線 ~ヘリテージ財団、CSISでの講演の翻訳を公開 2014.4.23
2014.4.22
アーミテージ氏「日米同盟は、より強固になっていると確認」ジャパンハンドラーたちが集団的自衛権の閣議決定を評価 ~第3回日米安全保障研究会記者会見
2014.7.16
訳してみましたが、確かではない所が多くあります。訂正していただけると嬉しいです。
Q: 日本の有権者が安倍氏に投票したのは継続を求めているためとおっしゃいましたが、安倍政権の1年を見ると、経済も対外政策も良くなっていません。中国や北朝鮮との関係も。なぜ政府としてより良い結果をだせない首相を変えないのでしょうか。 A: 過去に対する安倍首相の見方がどのくらい未来に影響を及ぼすかという質問ですね。首相は本を書いています。著作があります。「対談」と言って、安倍氏と百田直樹氏の対談です。百田氏はご存知の「ゼロの…何でしたか、神風パイロットの映画」の作者です。その対談本には日本語の題があります。私の記憶では日本語で「ニホンよ、ニッポンよ、ですかね、世界の真ん中で咲き誇れ」で、英訳したタイトルもカバーに書かれています。 もしこれが、未来のビジョンであるなら、これはビジョンではなく妄想です。日本は世界の中心ではありません。日本は主要な経済大国であり、世界の中でも重要なプレーヤーです。しかし、世界の中心ではない。ここで私は言いたいのです。安倍氏についての懸念は、この地域に関する彼のビジョン、世界およびこの地域における日本の役割に対する彼のビジョンなのです。来年は戦後70周年となり、首相は安倍談話を発表します。「村山談話」に続く安倍首相の「安倍談話」です。彼にとって近隣諸侯、日本国民、アメリカおよび他の国を安心させるビジョンを説明する機会です。 短く言うと、ご質問は簡潔でしたが私のお答えは長すぎますね。私は安倍氏が基本的戦略をそれほど変更するとは思いません。また、変更の度合いについても、特にASEAN諸国、オーストラリアなどにおける日本の印象を高めるよう、日本にとって非常にプラスな取り組みをする誰か他の首相でなければ、変わらないでしょう。しかし、これは、元に戻りますが、この歴史問題が今日の日本に暗雲を垂れ込めているのです。 司会:アンソニーさん、どうぞ。 Q: シンガポール・ビジネス・タイムズのアンソニー・ロウレイです。考えさせられる評価をありがとうございます。私も含めて、外国人の中には日本が1930年代の価値観に逆戻りするのではないかという懸念を持つ者がいます。個人の自由の喪失や政治的に過激化するという点などです。もちろん中身は1930年代とは違うでしょうが、どの程度、チェックやバランスが、出来事を妨げると思いますか。この選挙が日本とアジアの、特に東アジアとの関係に何を意味するのでしょうか。 A: 私は慎重ですが楽観的です。国民の意見が、個人の自由に対する規制のような1930年代に戻ることはさほど受けいれないと思っています。また、領土拡大目的のための軍の使用はないと思います。 この歴史に関する会話がそれほど不幸な理由の一つは、たいした意味もなく将来の政策に対して、首相の祖父や他の人の記憶を単純に美化しようとすることにあると思います。 しかし、私は考えていると思いますが、今日の日本国民は安倍首相がやりたいことを大いに支持するわけでもなく、反対するわけでもなく、黙認のようなものだと申し上げました。安倍首相がパンドラの箱を開け、どのくらいの反対があり、逆戻りがあるかを皆さんは見ると思います。それは集団的自衛権の話です。 首相は集団的自衛権が許す範囲の拡大解釈をかなり推し進めました。公明党は反対しましたが、より一般的に国民は首相に従い、首相は実利的で、実際にはそれほど重要でないけれど手に入れられると思ったことですが、自分の目標ではないことを手に入れました。首相は特定秘密保護法を推し進めました。彼の人気は1か月間、直撃を受けましたが元に戻りました。国民が受けいれたようです。首相は原子力を推し進めています。反対がありましたが、数か月後には原子力発電所が再稼働するでしょう。爆発しない限り、原発はこれからも増えていきます。 安倍首相は先に進め続けるでしょう。どうなるか見ていましょう。申し上げた通り、彼の政策に本物の熱意は感じられません。
あやさま このたびは邦訳をありがとうございました! こちら、コメント欄に掲載させていただきます。内容についてこちらでチェックした後、記事としてアップさせていただければと思います!
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訳してみましたが、確かではない所が多くあります。訂正していただけると嬉しいです。
Q: 日本の有権者が安倍氏に投票したのは継続を求めているためとおっしゃいましたが、安倍政権の1年を見ると、経済も対外政策も良くなっていません。中国や北朝鮮との関係も。なぜ政府としてより良い結果をだせない首相を変えないのでしょうか。
A: 過去に対する安倍首相の見方がどのくらい未来に影響を及ぼすかという質問ですね。首相は本を書いています。著作があります。「対談」と言って、安倍氏と百田直樹氏の対談です。百田氏はご存知の「ゼロの…何でしたか、神風パイロットの映画」の作者です。その対談本には日本語の題があります。私の記憶では日本語で「ニホンよ、ニッポンよ、ですかね、世界の真ん中で咲き誇れ」で、英訳したタイトルもカバーに書かれています。
もしこれが、未来のビジョンであるなら、これはビジョンではなく妄想です。日本は世界の中心ではありません。日本は主要な経済大国であり、世界の中でも重要なプレーヤーです。しかし、世界の中心ではない。ここで私は言いたいのです。安倍氏についての懸念は、この地域に関する彼のビジョン、世界およびこの地域における日本の役割に対する彼のビジョンなのです。来年は戦後70周年となり、首相は安倍談話を発表します。「村山談話」に続く安倍首相の「安倍談話」です。彼にとって近隣諸侯、日本国民、アメリカおよび他の国を安心させるビジョンを説明する機会です。
短く言うと、ご質問は簡潔でしたが私のお答えは長すぎますね。私は安倍氏が基本的戦略をそれほど変更するとは思いません。また、変更の度合いについても、特にASEAN諸国、オーストラリアなどにおける日本の印象を高めるよう、日本にとって非常にプラスな取り組みをする誰か他の首相でなければ、変わらないでしょう。しかし、これは、元に戻りますが、この歴史問題が今日の日本に暗雲を垂れ込めているのです。
司会:アンソニーさん、どうぞ。
Q: シンガポール・ビジネス・タイムズのアンソニー・ロウレイです。考えさせられる評価をありがとうございます。私も含めて、外国人の中には日本が1930年代の価値観に逆戻りするのではないかという懸念を持つ者がいます。個人の自由の喪失や政治的に過激化するという点などです。もちろん中身は1930年代とは違うでしょうが、どの程度、チェックやバランスが、出来事を妨げると思いますか。この選挙が日本とアジアの、特に東アジアとの関係に何を意味するのでしょうか。
A: 私は慎重ですが楽観的です。国民の意見が、個人の自由に対する規制のような1930年代に戻ることはさほど受けいれないと思っています。また、領土拡大目的のための軍の使用はないと思います。
この歴史に関する会話がそれほど不幸な理由の一つは、たいした意味もなく将来の政策に対して、首相の祖父や他の人の記憶を単純に美化しようとすることにあると思います。
しかし、私は考えていると思いますが、今日の日本国民は安倍首相がやりたいことを大いに支持するわけでもなく、反対するわけでもなく、黙認のようなものだと申し上げました。安倍首相がパンドラの箱を開け、どのくらいの反対があり、逆戻りがあるかを皆さんは見ると思います。それは集団的自衛権の話です。
首相は集団的自衛権が許す範囲の拡大解釈をかなり推し進めました。公明党は反対しましたが、より一般的に国民は首相に従い、首相は実利的で、実際にはそれほど重要でないけれど手に入れられると思ったことですが、自分の目標ではないことを手に入れました。首相は特定秘密保護法を推し進めました。彼の人気は1か月間、直撃を受けましたが元に戻りました。国民が受けいれたようです。首相は原子力を推し進めています。反対がありましたが、数か月後には原子力発電所が再稼働するでしょう。爆発しない限り、原発はこれからも増えていきます。
安倍首相は先に進め続けるでしょう。どうなるか見ていましょう。申し上げた通り、彼の政策に本物の熱意は感じられません。
あやさま
このたびは邦訳をありがとうございました!
こちら、コメント欄に掲載させていただきます。内容についてこちらでチェックした後、記事としてアップさせていただければと思います!