「私たちと信頼関係をもって、お話ができるのは、いったい誰なのか。それはここにおられる、仲井真知事でございます」――。
沖縄県知事続投を目指し、2014年10月30日(木)、那覇市の選対本部前広場で開かれた、仲井真弘多・前沖縄県知事の出陣式。自民党の谷垣禎一幹事長が激励に訪れた。谷垣氏は、自民党と仲井真氏との絆の強さをアピール。「心と心が結びつく仕事」をするための相手として、仲井真氏の当選が必要だと訴えた。
「普天間の解決最優先」を掲げ、出陣式に臨んだ仲井真氏は、辺野古に建設される新基地の安全性を強調。普天間飛行場の5年以内の運用停止が確約されたという、昨年暮れの安倍晋三総理との「約束」にも言及した。
- 日時 2014年10月30日(木) 8:30~
- 場所 なかいま弘多選対本部前広場(沖縄県那覇市)
- 主催 沖縄21世紀ビジョンを実現する県民の会
辺野古新基地は「非常に安全に使用できる」
仲井真氏が「まず第一に普天間を解決する」と訴えれば、聴衆が拍手で応える。「これは最優先の課題だと思います」と仲井真氏は続ける。
「世界で一番危険とも言われている空港を移設し、終わらせないと、宜野湾地域の人びと、そして小学校の子供たち、枕を高くして眠れません」。
仲井真氏は昨年2013年の12月、日本政府の辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認。普天間飛行場の辺野古移設を容認した。仲井真氏は、移設される辺野古新基地は、安全性が「格段」に向上したものだと訴え、その中身を次のように説明する。
「サイズを4割くらい小さくして、民家の上を通らない、通さない、そして一番近い民家から1km離すなど、非常に安全に使用できる。そして、基地負担も軽減する状態にしているわけです」。
仲井真氏は、普天間飛行場の5年以内の運用停止が確約されたという、安倍総理との約束にも言及。「5年以内、もっと早く、今の普天間の運用停止。この状態を去年の暮れ、安倍総理は私に確約してくれました」と述べた。
仲井真氏と自民党が一緒に「心と心が結びつく仕事」をする
「仲井真知事の苦渋の決断に、安倍政権も全力を挙げてご協力をしなければならない」。自民党幹事長の谷垣氏は、仲井真氏の背中を押すのが自民党であることの強調に余念がない。
安倍総理と仲井真知事との「約束」も、自民党が実現のための支援を行なうと訴えた。「わたくしども自由民主党は、この知事と総理大臣との約束を、全力をあげてバックアップし、実現していかなければならないと存じます」。
ただ、谷垣氏は、「バックアップ」のためには前提条件があることを強調。「信頼関係」がない人物とは、「心と心が結びつくような仕事はできない」と釘を刺す。「わたくしどもは、ものごとを進めていくときに、信頼関係がないと心と心が結びつくような仕事はできないと思っております」。
「信頼関係」を築くことができる相手は誰か。谷垣氏は、自民党と「話ができる」人物が必要だと強調。「私たちと信頼関係をもって、お話ができるのは、いったい誰なのか。それはここにおられる、仲井真知事でございます」と、仲井真氏こそが、その人物にほかならないとした。
【沖縄県知事選】仲井真氏は自民党と「お話ができる」相手 谷垣幹事長が仲井真弘多氏の出陣式で http://iwj.co.jp/wj/open/archives/197504 … @iwakamiyasumi
「心と心が結びつく仕事」をするための相手だって・・。沖縄県民の心情は一切無視。
https://twitter.com/55kurosuke/status/529973021394472963