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2011年11月15日(火)19時、東京都千代田区の丸ビルコンファレンススクエアにおいて、児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授・アイソトープ総合センター所長)による記者説明会が行われた。児玉氏は、南相馬市長や教育長の要請により、幼稚園や保育園の放射能汚染を計測し除染に協力してきた経験に基づき、原発被災者支援のための緊急提言を発表した。
(IWJテキストスタッフ・久保元)
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2011年11月15日(火)19時、東京都千代田区の丸ビルコンファレンススクエアにおいて、児玉龍彦氏(東京大学先端科学技術研究センター教授・アイソトープ総合センター所長)による記者説明会が行われた。児玉氏は、南相馬市長や教育長の要請により、幼稚園や保育園の放射能汚染を計測し除染に協力してきた経験に基づき、原発被災者支援のための緊急提言を発表した。
この中で、児玉氏は、一般的な除染作業として、高圧洗浄が用いられていることについて、「福島はチェルノブイリより10倍ほど雨の量が多く、建物の屋根に放射性物質が染み込んでしまっている。高圧洗浄では放射線量が下がりにくいので、屋根を葺き替えないといけない」と述べた。その上で、南相馬市の幼稚園での調査事例を挙げ、「表土を剥がした園庭は1時間あたり0.09マイクロシーベルトに下がったが、屋根を高圧洗浄した建物内の遊戯室は0.18までしか下がらなかった。
この幼稚園の屋根の葺き替えに2000万円掛かるが、市の財政規模では実施不可能」と述べ、「自治体による除染は、限られた予算の中でできる範囲内での除染作業にとどまっており、本質的な除染ができない」と述べ、国による除染予算へのテコ入れを訴えた。また、高圧洗浄による除染を「安かろう、悪かろう除染」と表現し批判した。
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