亀井金融大臣会見 2010.4.30

記事公開日:2010.4.30取材地: テキスト動画
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■全編動画

一同「おはようございます」

大塚「皆さん、今日は11時にはぴたっと終わりますんで。質問短めにお願いします」

亀井「この後、ちょっとね、俺忙しいんだ、今日。今日の閣議は、報告することがあります。鳩山政権は、弱肉強食、市場原理至上主義の小泉政治をね、きっちりとやり直すということで出発しているんですが、私の狭い担当分野で言うと、今日は、それの第3弾。第1弾は、モラトリアム法案(中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律案)、第2弾は、金融商品取引法改正案(金融商品取引法等の一部を改正する法律案)、それと今日は郵政改革法案と。あと、もう一つは共済のね、関係で、これの法案。今、これも(内閣)法制局にかかっていますのでね、それが上がれば提出をすると。零細な共済事業がね、できなくしちゃってるでしょう。これをね、ちゃんとできるようにするという……。これなんかも含めて、小泉改革をね、変えるという、今国会4つ法案を出したんですけれどね、そのうちの一つ。これはね、何ていっても、彼、彼、大塚、大塚」

大塚「側近デスク」

一同「(笑)」

亀井「彼がねえ、本当にねえ、俺みたいなアバウトな大臣を助けるというのは容易じゃないと思うよ」

大塚「そんな事ございません」

亀井「だけど、本当によくやってくれてね。彼がいなければね、今日閣議決定になかなかたどり着けなかったと思います。そういう意味では、本当に、鳩山総理ね、アバウトな大臣にしたら、周りにちゃんとこういうのをね……。頭が良いだじゃなくてね、とにかく、調整能力から立案能力、私は、彼はすぐ総理にしても良いぐらいだと思いますよ。鳩山は困るだろうけれどね(笑)」

一同「(笑)」

亀井「ぐらいの男ですよ、彼は本当に。おだてるわけじゃないけど。ま、そういうことで、今日、あれで……。あ、そうだ。後は、さっき総理と1時間ばかり、会いたい言うもんだから、会っていろいろ話をしてきました。これ、中身は皆さん方に報告するようなことはありませんが、総理は、意気軒昂、不退転の決意でやる、と言ってました。雰囲気もそういう雰囲気でね。非常に頼もしい、私はあれを受けて、帰りましたけれどもね。そういうことであります。後は無いね」

大塚「はい、じゃあ、あの、本当に今日11時で終わりますんで。じゃ、あの、一番奥の女性の方から、はい」

園田「保険毎日新聞の園田です。共済の新法で」

亀井「何?」

園田「共済です。少額短期保険業者について、これから規制緩和する予定というのはありますか。今回の認可特定保険業者と規制の度合いが違うと思うんですけれども、かなり……」

大塚「今、それ検討の俎上(そじょう)にはないです。はい」

園田「わかりました」

大塚「はい、次、どうぞ」

高橋「フリーランスの高橋清隆と申します。先週、IMF(国際通貨基金)が、銀行税を課すというような発言をしたのですけれども、これに対して……」

亀井「今は、銀行はほとんど税金(法人税)払ってねえんだよ。銀行税かけるどころじゃなくて、なあ」

大塚「メガバンク4社ですね」

亀井「それくらい、でけえ面してるんだよ。こっちがちゃんとやっているなあ、対策に対してよ、民業圧迫だ何だかんだ。こんな御託を並べる前に、ちゃんとねえ、仕事して、税金払え。ねえ」

大塚「(笑)はい、次、どうぞ」

鈴木「週刊ダイヤモンドの鈴木です。よろしくお願いします。郵政の第三者委員会を設立するということで、人選みたいなのはいつごろ始められるご予定なんでしょうか」

亀井「いや、まだ、今ね、これはまだまだ……」

鈴木「だいぶ先ですか」

亀井「うん。これ、今、まだ法律が国会にもかかっていませんから。国会審議の中で、皆さん方から、またいろんな意見も出てくると思いますからね。そういうこともよく咀嚼(そしゃく)しながら、幅広く、やはり、ちゃんとした事業展開をしていくことについてのね、きちんとしたアドバイスができる第三者委員会を作ろうと思っています。皆さん方からも良い人がおったら推薦してください。いや、本当に」

大塚「じゃあ、どうぞ」

片岡「保険銀行日報の片岡と申します。郵政改革法案の閣議決定の件ですが、国会提出は今日なさるんですか」

大塚「今日です」

片岡「それで、国会に審議が移ると思うのですが、国会での争点となるところはどの辺だと大臣はお考えですか」

亀井「争点というのは簡単だよ。今、なお世界がどんどん回転をして前へ進み、当たり前だね、自転しているんだからね。日本もどんどん前へ進んでいるのにね、相変わらず一周遅れ、二周遅れのね、そういう頭で批判をしている人がたくさんいますね、国会議員の中にも。マスコミもそうだ、ほとんどな。皆さん方は別だろうけれど。今の日刊紙とかテレビなんかはほとんどそうだな。そういう意味では、大変な批判が生まれると思いますけどね、そういう方々は遅れてんだから、一、二周遅れてんだからね、全力疾走で追いついてもらいたいと。今日、この時点、日本をどうすんだと、また、世界に対してどうしていくんだと、そういう視点から、私は議論してもらいたいと。もう、かつてのね、小泉改革と称するものの中でね、日本郵政こうあるべきだ、といった議論をそのままやっているのですよ、今、ほとんどの。情けないね、化石になってるな。皆さん方、そう思わない?テレビつけてやっても、エコノミストとか、ようこんなものでねえ、俺、給料貰ってるなと思うな(笑)。同じこと言ってるもんね」

一同「(笑)」

田中「自民党の一部の中もまだ言ってます」

亀井「自民党もそうだ。たくさん、いろんな。かつてキラキラしたニューリーダー中のニューリーダーかと思われる人たちがね、小泉時代に完璧にね、小泉(純一郎 元総理)さんのそういう面での悪影響を受けちゃったな。良い影響を受けないでね」

大塚「後、3分です。はい、どうぞ」

大川「フリーの大川です。赤字国債とよく叫ばれておりますけれども、どうせ、赤字国債とかという言い方じゃなくてですね、医療国債とか、かつて建設国債もあったもんですから。医療国債で、本当に日本で癌で苦しんでいる180万人、家族の人1,800万人。今、日本では、最高のですね、免疫療法っていって、免疫を外に出して治療するっていう物凄い……」

亀井「あ、ありゃそうだよ、西村(修 氏)が。うちらの国民新党の候補者のな。あんた、書いてくれよ、少し」

大川「え、いやいや、だから、それは医療国債として……」

亀井「いや、彼はな、12年前にな、癌の手術したんだよな。ね、それで、その後のさ、放射線治療とか、ああいう西洋医学的な治療を拒否してさ、リングで治す言うてさ。リングを選ぶかな、死を選ぶかという、リングを選んじゃったんだよ。そうしたら死ななくてさ、治っちゃった。これ免疫療法だな」

大塚「大川さんのその質問についての、僕の夕刊フジのコラムもあるから。全くそれ良い話だから、見といてくださいね。医療国債だけじゃなく、科学技術国債とか、いろいろね」

亀井「そう、そう、そう。なので、医療国債という形で、なおかつ、がん保険をやってくれないかという。高度医療のがん保険を『かんぽ(生命保険)』でやってくれないかと……」

亀井「だからね、国民から見てね、ああ、国に金貸しましょうと、国に金貸しましょうという気になるようなね、国は借り方せにゃいかん」

大川「そうです。本当その通りです。それを言いたいんです」

大塚「はい、分かりました。それは良い話です」

亀井「よい話」

大塚「じゃ、次、どうぞ」

岩上「フリーの岩上です。先ほど、一部(記者クラブの会見)の方で、検察審査会について質問があって、答えられないということではありましたが、ちょっとお聞きしたい。やはり、警察官僚としてのですね、亀井先生のご見識をお聞きしたいのですが、検察審査会のペーパーを見ますとですね、ずっと問題になっていた西松建設の話、4億円の中に5,000万円の不正なお金が入っていたんではないかという。4億円の原資はどこかと、ああいう話が全部抜けてるんです。結局、今回、起訴相当だとされたというのは何かというと、不動産を取得しました。そして、その登記が2か月遅れました。これが重大な起訴相当に相当すると。それ以外には、今まで問題にされていた、あの5,000万円の話は全く抜けたんです。だから、その話は不起訴で良いんです。ということは、何なんですか、これは」

亀井「俺は検察審査員じゃないから、俺に聞いてもらっても分かるわけないじゃない、それ。(笑)」

一同「(笑)」

岩上「こういうですね、検察審査会で、こんな内容で人を起訴するということが、大体、可能なのかという……。これは、ただ単に政治的にですね、あと3か月間、ま、言ってみれば選挙もありますから、政治的な決定ではないかという、非常に不可解に思うのですけれど、これは政治っていうよりも……。元警察官僚として、こういうのはどうなんでしょうか」

亀井「まあね、言えることはさ、警察も検察も裁判所もさ、間違いばかりしょっちゅうやるということよ。こう言うとさ、国民は、不安で、不安でしょうがないと思うかもしらんけどね、人間のやることなんだよ、ね。俺だって、今になって逮捕せにゃ良かったなと思うのが何人もおるよ。俺のおかげで人生狂ったなと思ってね。これは俺の原罪だな。そりゃ、後から考えればね、任意でやりゃあ、良かったとかな、反省しているならね、検察に送らんで良かったなと思うのはあるんだよ。だけど、間違いばっかり犯すんだよ、俺なんかも警察おってね。それは、検察だろうが、裁判所だろうが同じだと思う。それをやっぱし、どういう形で是正していくか。じゃあ、市民の手に委ねればね、これは、是正されるかというと、市民だって神様じゃないんだ。難しいよ。これは難しい問題だな」

大塚「はい、すいません。じゃあ、もう、誠に恐縮ですが、今日もう。じゃあ、次回、またちゃんとやらせていただきますんで」

亀井「申し訳ない」

一同「お疲れさまでした」

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