日本の軍国主義による侵略戦争と、植民地支配によりアジア諸国に大きな損害を与えた歴史を反省し、非戦を目的に発足した「村山談話の会(村山談話を継承し発展させる会)」が8月7日、記者会見を開いた。
2015年8月15日、安倍首相は終戦70年を機に「安倍談話」を閣議決定する可能性が高いと言われている。会のメンバーらはその内容が、歴史修正主義が色濃く込められたものになるのではないかと危機感を募らせる。
「今、政治家による歴史修正主義的な発言が目立つ。過去の侵略戦争の責任がなかったかのように、従軍慰安婦もでっちあげだとする主張が公然とまかり通っている。この状況を世界の常識は認めない」
会の共同代表である長谷川和男氏は、先に出された自由権規約委員会による勧告について触れ、従軍慰安婦に対する戦争責任をいまだ認めない安倍政権の動きに苦言を呈し、来年8月にどんな談話が出されるのか、アジアを始め世界中が注目していると指摘した。
同会は、村山談話を継承する運動を全国に拡大していくことを目指し、9月18日には、評論家の森田実氏や東アジア共同体研究所所長の孫崎享氏、元広島平和研究所長の浅井基文氏を招き、「安倍解釈改憲を撤回し、いまこそ東アジアに平和外交を」と題した公開シンポジウムを開催する予定だ。
「談話」はそれなりの人物であればこそ。安倍晋三如きには10,000年早いわ。