新たな被害者を生みながら、いまだに中止されない子宮頸がんワクチン/他のワクチンでは乳幼児38名の死亡例も 2014.7.6

記事公開日:2014.7.8取材地: テキスト
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(IWJ・安斎さや香)

 「お母さん、ワクチンを打ったこと、忘れませんか」

 重篤な副反応被害が相次ぐ子宮頸がんワクチン――。被害者は今、どのような問題に直面しているのか。冒頭の言葉は、厚労省がワクチン副反応の専門治療機関に指定した病院の医師が、被害者の母親に発した発言だ。接種の勧奨がストップして1年以上が経過しても、医療機関の無理解は依然として変わらない。

 7月4日、厚労省ワクチン副反応検討部会で、2013年10月から2014年3月末までの副反応報告件数が180件におよぶことが明らかになった。このうち、重篤と判断されたのは150件で、45件はまだ回復していないと報告があがっている。

※ 第10回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料(厚生労働省)

 日本で子どもに接種が勧められているワクチンは、17種類(※注)。これらワクチンの安全性は充分だと言えるのだろうか。7月6日、予防接種の問題点をテーマに、ワクチントーク全国集会が開催され、元国立公衆衛生院疫学部感染症室長の母里啓子氏をはじめ、医師や有識者が、ワクチンの接種に警鐘を鳴らした。

(※注)ロタウイルスワクチン(経口)と、HPV(子宮頸がん予防)ワクチンは、ロタウイルスワクチンがロタリックスとロタテック、HPVワクチンがサーバリックスとガーダシルの2種類がそれぞれ含まれる。

6歳までに40回ものワクチンを接種する時代に

 開会あいさつをした母里氏は、「気づけば6歳までに30回、インフルエンザを合わせれば(合計)40回のワクチンを接種する時代」になっていることを指摘し、「ワクチンをとりまく環境は年々ひどくなっている」と主張した。

 あまりに多い接種回数であるため、IWJは母里氏にこの接種回数について聞くと、「0歳の時点で10回も接種することになっている」と付け加え、「赤ちゃんのあんな細い腕に、何度も接種させている。本当に信じられないこと」だと強い懸念を示した。

 「赤ちゃんには何が起こるか分からないから、以前は、2歳まで予防接種が控えられていた」

 ワクチンと関わりあって55年になるという母里氏は、以前の予防接種事業についてこう説明し、現在ではそれが、0歳2ヶ月から接種していることに警鐘を鳴らした。

 母里氏によれば、2007年の新型インフルエンザワクチンの大量購入を皮切りに、日本で外資のワクチンが大量に流入してくるようになったという。「70%、80%の国民がみんな打ちに行くような国は、そうありません」と述べ、日本がワクチンを売りやすい国であることを指摘した。

 当時、新型インフルエンザワクチンを大量購入する措置に踏み切った厚生労働大臣は、現東京都知事の舛添要一氏だ。

 母里氏は、「自然に治る病気、常在菌には(ワクチンは)要らない、高齢者の肺炎もワクチンでは減らない」と断言し、「要るのか要らないのか、改めて考えてほしい」と呼びかけた。

ヒブ、小児肺炎球菌ワクチンで38の突然死

 群馬県太田市の宝診療所院長で小児科医をしている高木泰子医師は、「国が勧めるからやる、医者が勧めるからやる、という人が多いが、そうではない」と主張。「『ワクチンを接種しないと許さない』という流れになっている」風潮を問題視した。

 宮城県大崎市のさとう内科循環器科医院で院長を務める佐藤荘太郎医師は、2011年3月から2014年4月までに報告されたヒブ、小児肺炎球菌ワクチン接種後の乳幼児死亡例が38例(同時接種での死亡が31例、単独接種が7例)あることを指摘し、ワクチンの危険性を示唆した。

カルテを消し、なかったことにしようとする医療機関

 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会埼玉県支部副代表で、19歳の娘をもつ酒井智子さんは、涙を堪えながら過酷な副反応症状と闘っている現状を訴えた。

 酒井さんの娘は、当時高校1年生。子宮頸がんワクチンの公費助成が始まって、駆け込みでワクチンを接種したのだという。法律家になるという夢を持っていた。

 「お母さん、がんになったら夢が果たせないから、受けるよ」

 酒井さんの娘は、こう言って、前向きな気持ちでワクチンを接種した。

 しかし、彼女のこの真っ直ぐな思いは、裏切られる結果になった。サーバリックスの1度目の接種で月経が止まり、2度目の接種翌日に卒倒した。接種を受けたレディースクリニックの医師には、「30分以内は副反応だけど、お嬢さんの場合は30分過ぎてるから…」と言われ、取り合ってもらえなかったという。

 その後、十数回にわたる失神を繰り返し、酒井さんは20もの病院を回った。しかし、病院では「お母さんがそんなに病院を連れ回すからだ」などと切り捨てられ、誰にも相手にされず、「ヒステリーショックだ」「精神的なものだ」などという診断しかくだされなかった。

 ある病院では、子宮頸がんワクチンと言っただけで、カルテを消されることもあったという。

 「ワクチンを打つぐらいしか、病院に通うことのなかった娘が…」

 酒井さんの娘は、ワクチンを接種する前まで、非常に健康で成績も優秀だったが、接種を期にすべて一変してしまった。大学受験が叶わず、今は浪人2年目になるという。予備校にも通えていない。

 「漢字がアラビア文字に見えてしまう」

 酒井さんの娘は、こうした重篤な学習障害・記憶障害の副反応症状に今も苦しんでいる。しかし、救済すら、受けることができない。接種後に、あとからあとから新しい症状が出てきてしまい、1年後、2年後、3年後にはどうなってしまうのか、日々不安を抱えながら過ごしている。

「ワクチンを接種しても、誰も守ってくれない」

 8歳の息子が当時6ヶ月の時に3種混合ワクチンを接種し、8日後に急性脳症を発症したという女性参加者の一人は、自身が経験した行政の対応のずさんさを明かした。

 スイミングに息子を通わせようと思い、そこで「ワクチンは打ってますか」と聞かれたことがきっかけで受けたワクチンだった。

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“新たな被害者を生みながら、いまだに中止されない子宮頸がんワクチン/他のワクチンでは乳幼児38名の死亡例も” への 2 件のフィードバック

  1. @55kurosukeさん(ツイッターのご意見より) より:

    新たな犠牲者を生まないため、被害者の救済のためにも、被害者の声に耳を傾けてほしい。自衛あるのみ。

  2. @marsmarsworldさん(ツイッターのご意見より) より:

    この事実を冷静に受け止めてほしい。延髄反射で『反ワクチン論者』断定すべきぢゃないね。

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