【IWJウィークリー46号】台湾とウクライナ ~2つの「ひまわり」の明暗 /核安全保障サミット衝撃の舞台裏/IWJが追った一週間をダイジェストで振り返る(ePub版・PDF版を発行しました!) 2014.4.17

記事公開日:2014.4.17 テキスト独自
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 岩上安身とIWJ記者が走り回って取材し、独自にまとめた渾身レポートをお届けする「IWJウィークリー」。急遽台湾入りした岩上安身による、国会「退去」のドキュメント記事や、状況が酷似しつつ明暗を分けたウクライナの現状など、今号の「ニュースのトリセツ」は必見です。

 また、オランダのハーグで行われた核安全保障サミットで、現地取材を行ったスタッフが見た衝撃(溜息)の舞台裏ルポや、しれっと進む恐怖の「派遣法改正」問題についての世界一分かりやすい解説寄稿など、ボリューム満載でお送りします。ぜひ、ご覧ください。

46号簡易もくじ

  1. STFダイジェスト
  2. 詳細もくじ
  3. 岩上安身のニュースのトリセツ!「台湾とウクライナ」
  4. ニュースSTF(4/5~4/11)
  5. 特集ルポ「核安全保障サミットの舞台裏」
  6. 特別寄稿「3年でクビ!?派遣法改正」
  7. ご献本ありがとうございます!のコーナー
  8. IWJからのお知らせ
  9. デスク後記

1.IWJウィークリー第46号STFダイジェスト 4月5日(土)~4月11日(金)

★忙しい方も、ここだけ読めば一週間のIWJの動きがわかる!★

「STAP細胞はあります!」小保方氏が理研の「捏造」認定に不服申立て

 「捏造」か「悪意なきミス」か――。

 STAP細胞論文に関する一連の疑惑で、発表した論文が「捏造」だと理化学研究所から認定された、小保方晴子ユニットリーダーらが4月9日、大阪市内で記者会見を開き、理研の認定に対して「決して悪意をもって論文を仕上げた訳ではありません」と、捏造であることを否定しました。

 この日の会見で小保方氏は、STAP細胞の作製に200回以上成功していることを明かし、「STAP細胞が誰かの役に立つことを夢見て、今後も研究を続けたいと思っています」と語りました。

 理研の「捏造」認定をめぐっては、小保方氏の代理人も岩上安身の取材に応え、これが「委員会の勝手な推論」だとして厳しく反論を述べています。

 理研の調査委員会は、4月12日に都内で会合を開き、小保方氏から出された不服申し立てについて、再調査をするかどうかの審査を始めています。理研の規定では、不服申し立てがあった場合、調査委による審査で、再調査するかどうかを決めることになっており、小保方氏に自身の主張を裏付ける資料の追加提出を求め、本人からも再度、聞き取りを行った上で、再調査するかどうかの判断が下される見通しです。

「原発回帰」の新エネルギー基本計画に「反対」の声

 「大変な暴挙。許せない」――。

 市民らのこうした懸念の声をよそに、国のエネルギー政策の指針となる「エネルギー基本計画」が4月11日に閣議決定されました。この計画は3年毎に見直されますが、福島原発事故後、初の計画見直しとなった今回、安倍政権は原発を「重要なベースロード電源」と位置づけるなど、民主党政権が掲げた「2030年までに原発ゼロ」を撤回して、「原発回帰」を明確に打ち出しています。

 閣議決定を目前に控えていた4月8日には、自民党エネルギー政策勉強会が開かれ、自民党内からもこの計画に批判が相次いでいることが浮き彫りとなりました。

 前・原子力委員会委員長代理を務めた鈴木達治郎氏は、当初計画案に盛り込まれていた「福島原発事故に対する深い反省を放念してはならない」という一文が、与党修正案で削除されたことに触れ、「福島の反省があっての政策であることが大事だった」と与党案に疑問を呈しました。

 閣議決定直後に首相官邸前で行われた緊急抗議では、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏が、今回の決定を「大変な暴挙。許せない」と強く主張。「民意と政府の考えがかけ離れている。独裁としか言えない」と安倍政権を厳しく批判しました。

ウクライナ極右と反ユダヤ主義

 4月7日から9日かけ3夜連続で、岩上安身によるユダヤ学が専門で大阪大学助教の赤尾光春氏へのインタビューが再配信されました。7時間にわたるインタビューで赤尾氏は、ウクライナをその起源から辿り、現在にまで引き継がれるナショナリズムと反ユダヤ主義の結びつきについて、貴重なエピソードの数々を紹介しました。

 第1夜では、17世紀にポーランドのウクライナ支配に抗した人物がウクライナ史の中で「最初のウクライナ国家形成の大きな英雄」と位置づけられているのに対し、同じ人物がユダヤ人にとっては「ヒトラーに次ぐ二番目にひどい極悪非道の人物」と見なされてきた経緯が論じられました。

 また赤尾氏は、ウクライナに存在するユダヤ教徒の聖地で、毎年恒例の巡礼の期間をわざわざ狙って極右がデモを行おうとしたエピソードを紹介。ユダヤ人にとっての聖地が、極右にとっても「聖地」となってしまう、ウクライナの歴史に水脈のように流れる反ユダヤ主義的傾向とナショナリズムのつながりの実例の一つが明らかにされました。

 インタビュー第2夜では、19世紀末から20世紀初頭にかけてロシア支配地域で「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人虐殺が頻発した経緯を詳細に解説されました。当時のユダヤ人蔑視の背景には「資本家」でかつ「社会主義者」という矛盾したイメージの流布があったことに加え、ロシア地域の民衆は中世的なデマや流言に左右されやすい傾向があったとの指摘がされました。

 ロシア革命の後にウクライナ人の間で反ソ連的な感情が高まるのと同時に、ユダヤ人に対しての悪感情も増していきます。この見ようによっては不思議な現象に関して赤尾氏は、ロシア革命を経てそれまでより相対的な自由を享受していったユダヤ人に対する、嫉妬にも似たウクライナ人の視線があったと説明を加えました。

 インタビュー第3夜では、赤尾氏の綿密な調査による膨大な数のロシア・ウクライナ人脈が紹介され、敵対する新興財閥オリガルヒを削ぎ落とすためにはユダヤ共同体の利用も辞さないプーチンの手段を選ばない姿勢が露にされるなど、現代のロシア・ウクライナ関係を知る上でたいへん興味深いものとなりました。

 近年のウクライナ大統領選挙で有力候補に対する「ユダヤ人」と攻撃するネガティヴ・キャンペーンが展開され、今回の政変では「右派セクター」の一角に極右政党が加わるなど、現代ウクライナでも反ユダヤ主義的な潮流が噴出していかに見えます。

 ただし、「政治の舞台に登ろうとしたら、そういうの(レイシズム)と手を切る姿勢というか、そういうパフォーマンスをしないと立ち行かないところもある」と赤尾氏は語り、一例として極右政党の指導者がイスラエル大使に会い、イスラエルは「世界一のナショナリスト国家」だと褒めたたえたエピソードを挙げました。

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