「今の山田府知事は、消費増税を賞讃し、政府ばかりを気にする」──。京建労北支部長の桜井一夫氏は、このように現職知事を批判。「建築業界はミニバブルだが、大企業だけ」と言い、地元の中小企業にもお金を回す循環型社会をめざして、「公契約」条例を掲げる尾崎望候補にエールを送った。
「尾崎さんとは20年以来、一緒に仕事をしてきた。今は子どもの貧困問題に携わっている」。NPO福祉広場理事長池添素氏は、「子どもの夢をかなえる、そんな京都に」と、尾崎候補に期待を寄せた。
2014年3月23日(日)19時30分より、京都市北区の衣笠小学校で、京都府知事選の立候補者、尾崎望氏の個人演説会が行われた。宇都宮健児元日弁連会長や、ブロガーの座間宮ガレイ氏も応援に駆けつけ登壇した。
- 弁士 桜井一夫氏(京建労北支部長)/宇都宮健児氏(弁護士、元日弁連会長)/穀田恵二氏(衆議院議員、日本共産党国対委員長)/座間宮ガレイ氏(ブロガー)/若杉秀夫氏(京都府議会議員予定候補)/池添素氏(福祉広場理事長)/浜田良之氏(京都府議会議員)/尾崎望氏(京都府知事候補)
- 日時 2014年3月23日(日)19:30~
- 場所 衣笠小学校(京都府京都市)
「日本の夜明けは京都から」宇都宮健児氏
京都市議会議員の井坂博文氏が開会を告げ、京建労北支部長の桜井一夫氏のスピーチのあと、弁護士の宇都宮健児氏が登壇した。
冒頭、先の東京都知事選の応援への謝辞を述べた宇都宮氏は、「今回の府知事選は、安倍政権の暴走にブレーキをかける選挙戦」と言い、まったく収束の見えない福島原発事故、避難民の問題、社会保障の改悪、消費増税、労働者派遣法改悪など雇用の問題、国家戦略特区構想、集団的自衛権の行使容認など、今、懸念される事柄を列挙。「現山田知事の府政は大企業のためのものだ」と批判し、「日本の夜明けは、京都から」とスピーチを締めくくった。
衆議院議員の穀田恵二氏は「今回、京都府知事選と、3選挙区での京都府議会議員補欠選挙も行なわれる。自民党は、連合を味方につけている」と選挙戦について話し、「復興税などで国民は、8兆1000億円の増税だ。しかし、大企業は20兆円減税だ」と述べた。さらに、かつての蜷川虎三元京都府知事(1950~1974年・7期就任)が行なった、子ども、高齢者、商工業者、農林漁業者を守る身近な施策を語った。
過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる
3.11からブログを始めたという、ブロガーの座間宮ガレイ氏は、「ざまぁみやがれ」から名付けた自身のペンネームの由来を話した上で、「最初、ブログで脱原発を懸命に発信していた。だが、尊敬する先輩ブロガーが『いくら発信していても何も変わらない』と。自分も、やっぱり、選挙で変えなければいけないと感じ、選挙にのめり込むようになった」とし、次のように熱く語った。
「沖縄の名護市長選は、まさに、大統領選のような印象だった。都知事選では、みんなが一体になった。過去と他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。自分の好きな言葉は、佐野元春の『何も変わらない者は、何も変えられない』。勝手連でいいから、悔いのない選挙運動をしましょう!」。
京都府議会議員補選候補者の若杉秀夫氏(北区)は、「当選挙区は、自民党との2者対決だ。今回、消費増税になって、中小企業は払えない。社会保障費は負担増になって、生きていけない。命を守る府政にしたい」と若者の雇用、原発再稼働中止など、尾崎候補に希望を託した。
今回の選挙は「安倍内閣の暴走と山田府政への審判」
京都府議会議員の浜田良之氏が登壇した。「府知事選は自民党丸抱え、府議会議員補欠選挙は自民・共産の対決。伊吹文明衆議院議長は『補欠選の3議席に勝ったら、山田府知事は自民党になびく』と応援演説で言った」と述べた。