東京電力は2月26日、2011年3月11日の発災直後、事故対応の最前線となった福島第一原発1,2号機の中央制御室を報道陣に公開した。中央制御室は2012年10月7日、当時の野田佳彦総理が視察に訪れて以来、報道陣に公開されたのは今回がはじめて。
インターネットメディアとして、ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)とともに7回目となる入構取材を行ったIWJは、敷地内での取材の模様をほぼノーカットで収録、同日夜に配信した。
(IWJ・平山茂樹)
特集 福島第一原発入構取材
東京電力は2月26日、2011年3月11日の発災直後、事故対応の最前線となった福島第一原発1,2号機の中央制御室を報道陣に公開した。中央制御室は2012年10月7日、当時の野田佳彦総理が視察に訪れて以来、報道陣に公開されたのは今回がはじめて。
インターネットメディアとして、ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)とともに7回目となる入構取材を行ったIWJは、敷地内での取材の模様をほぼノーカットで収録、同日夜に配信した。
■入構取材のポイント解説 平山茂樹
■入構取材
■小野明福島第一原子力発電所所長かこみ取材
原子炉建屋に隣接するコントロール建屋内にある中央制御室。室内には無数のパネルや計器が並んでおり、40メートルほど離れた原子炉をコントロールする原発の心臓部にあたる。発災直後、作業員は高線量のなか、原子炉の水位をこの中央制御室で監視。水位計の横には、当時記入された手書きの測定値が今も残っていた。
2011年3月17日をもって、作業員はこの中央制御室から完全に退避した。現在は無人で、一日一回のペースで巡回を行う程度だという。
福島第一原発敷地内に設置されているタンクからは、昨年8月に300トン、つい先日の2月19日にも100トンの汚染水が漏洩している。漏洩が発覚しているタンクはいずれも「フランジ型」と呼ばれる、鋼鉄の板をボルトで留めるタイプのものだ。
東電は、汚染水漏れが相次ぐこの「フランジ型」タンクを、より水漏れに強いとされる「溶接型」タンクへと取り替える作業を進めている。今回報道陣に公開されたのは、この溶接型タンクの建設を行っている「J1タンクエリア」である。
直径12メートル、高さ11メートルで、1000トンの容量を持つ巨大な溶接型タンクは、この日までに既に31基が完成。最終的に、97基を建設する予定だという。