東電、1,2号機中央制御室を事故後初公開 ~東京電力福島第一原発入構取材第7弾 2014.2.26

記事公開日:2014.2.26取材地: テキスト動画
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(IWJ・平山茂樹)

 東京電力は2月26日、2011年3月11日の発災直後、事故対応の最前線となった福島第一原発1,2号機の中央制御室を報道陣に公開した。中央制御室は2012年10月7日、当時の野田佳彦総理が視察に訪れて以来、報道陣に公開されたのは今回がはじめて。

 インターネットメディアとして、ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)とともに7回目となる入構取材を行ったIWJは、敷地内での取材の模様をほぼノーカットで収録、同日夜に配信した。

■入構取材のポイント解説 平山茂樹

■入構取材

■小野明福島第一原子力発電所所長かこみ取材

  • 日時 2014年2月26日(水)
  • 場所 福島第一原子力発電所(福島県大熊町)

今も残る手書きの測定値

 原子炉建屋に隣接するコントロール建屋内にある中央制御室。室内には無数のパネルや計器が並んでおり、40メートルほど離れた原子炉をコントロールする原発の心臓部にあたる。発災直後、作業員は高線量のなか、原子炉の水位をこの中央制御室で監視。水位計の横には、当時記入された手書きの測定値が今も残っていた。

 2011年3月17日をもって、作業員はこの中央制御室から完全に退避した。現在は無人で、一日一回のペースで巡回を行う程度だという。

汚染水漏れへの対策は 溶接型タンクの建設現場を取材

 福島第一原発敷地内に設置されているタンクからは、昨年8月に300トン、つい先日の2月19日にも100トンの汚染水が漏洩している。漏洩が発覚しているタンクはいずれも「フランジ型」と呼ばれる、鋼鉄の板をボルトで留めるタイプのものだ。

 東電は、汚染水漏れが相次ぐこの「フランジ型」タンクを、より水漏れに強いとされる「溶接型」タンクへと取り替える作業を進めている。今回報道陣に公開されたのは、この溶接型タンクの建設を行っている「J1タンクエリア」である。

 直径12メートル、高さ11メートルで、1000トンの容量を持つ巨大な溶接型タンクは、この日までに既に31基が完成。最終的に、97基を建設する予定だという。

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