1日、東京電力福島第一原子力発電所構内が取材陣に公開された。IWJは前回に引き続き、ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)とともにインターネットメディアとして4回目の入構を果たした。
1日、東京電力福島第一原子力発電所構内が取材陣に公開された。IWJは前回に引き続き、ニコニコ動画(株式会社ドワンゴ)とともにインターネットメディアとして4回目の入構を果たした。
■取材終了後のまとめ番組
【出演】 木野龍逸氏 / 村上和巳氏 / IWJ・平山茂樹 / カメラマン・嶺隼樹
■構内取材 1/2
■構内取材 2/2
今回、4号機建屋横の共用プール建屋内部が初めて公開された。4号機には現在、1553本の使用済み燃料が残されたままになっている。東電は今年11月を目処にこの燃料を共用プールに移す作業を開始する。
共用プール建屋内部は思いのほか狭く、40人以上の取材陣がすし詰め状態となった。熱交換台が警告音を発して左右移動を繰り返した。
現在、福島第一原発で最も大きな課題となっているのが、増え続ける大量の汚染水の処理だ。敷地内には汚染水を処理した滞留水を貯蔵するタンクが800機以上設置されている。現在、タンクには26万トンの滞留水が保管されており、東電の広報担当者は取材陣に対し、40万トンまで保管可能だと説明した。
しかし、敷地の広さには限界があり、タンクを設置できる土壌にも条件がある。この問題を解決するために東電が設置したのが、ALPS(アルプス)と呼ばれる、汚染水の放射性物質を検出限界値未満に抑える設備。しかし、このALPSを通してもトリチウムは残ってしまう。汚染水の海洋放出を前提に設置したのではないか、という疑念は免れないだろう。
また、この日は初めて、協力企業の作業員に対する取材が許可された。取材に応じたのは、日立GEニュークリア・エナジー(株)所長の河合秀郎さん(58)、鹿島建設(株)工事課長の小林弘茂さん(45)、播州基礎興業(株)の名里宏行さん(52)の三名。3号機のガレキ撤去作業にあたっている小林さんは、「前代未聞の事故に対し、使命感を持って仕事に取り組んでいる」と語った(作業員の方の氏名公表は、東京電力により許可されています)。
入構取材後、今回同行したフリーランスの木野龍逸氏、村上和巳氏に、現場でのポイントをうかがった。また、撮影した録画は、ほぼノーカットで無料公開している。今回の取材の詳細は、IWJブログやメルマガにて、別途報告する予定。