2012年4月14日(土)、東京都千代田区の岩波書店アネックスビルで「NPJ編集長 日隅一雄弁護士 連続対談企画 第5回特別企画 バトルロワイアル『原発とメディア』」が行われた。
(IWJ・松田)
2012年4月14日(土)、東京都千代田区の岩波書店アネックスビルで「NPJ編集長 日隅一雄弁護士 連続対談企画 第5回特別企画 バトルロワイアル『原発とメディア』」が行われた。
■ハイライト
対談企画が5回目を迎える今回は、特別企画として、ゲストに専修大学文学部教授の藤森研氏、報道番組プロダクション・現代センター代表の吉永春子氏、そしてIWJ代表の岩上安身の3名が招かれ、原発をはじめとする報道問題について、約3時間にわたり徹底討論が行われた。
藤森氏は「原発報道が不十分であることの責任が、メディアにあるのは確か。しかし、いわゆる『大本営発表』批判は必ずしも正確ではない。独自調査で、発表とは異なる報道も展開していた」と述べ、各報道をつぶさに検証し、建設的に改善していくことを訴えた。
それに対して、岩上は「検証報道も大事だが、死活的な情報が関わるリアルタイムの報道も重要。政府発表をただ流すメディアのあり方は、不断に批判的視点で捉える必要があるのではないか」と指摘した。
日隅氏は「批判的な記事が日に日に少なくなっていったことが問題で、これは原発報道に限ったことではない。自社報道の検証も必要」と述べ、第3者によるチェックの必要性を強調した。