2013年10月20日の夜、東京・杉並区の阿佐ヶ谷ロフトAにおいて、イベント「福島第一原発事故~31ヵ月目の真実~」が行われた。2012年9月まで大阪MBSで放送されていた『たね蒔きジャーナル』の精神を受け継ごうと、コミュニティー局やネット上で番組配信を行っているラジオフォーラムが主催し、京大助教の小出裕章氏、山本太郎参議院議員、おしどりマコ・ケンの両氏に加え、小室等氏、吉岡忍氏、石井彰氏、森達也氏、朴慶南氏など多彩なゲストが登場した。
(IWJテキストスタッフ・阿部玲・奥松)
2013年10月20日の夜、東京・杉並区の阿佐ヶ谷ロフトAにおいて、イベント「福島第一原発事故~31ヵ月目の真実~」が行われた。2012年9月まで大阪MBSで放送されていた『たね蒔きジャーナル』の精神を受け継ごうと、コミュニティー局やネット上で番組配信を行っているラジオフォーラムが主催し、京大助教の小出裕章氏、山本太郎参議院議員、おしどりマコ・ケンの両氏に加え、小室等氏、吉岡忍氏、石井彰氏、森達也氏、朴慶南氏など多彩なゲストが登場した。
■ハイライト
〈第一部〉
小出氏「もちろん、福島第一原発の汚染水はブロックなどされていない。それどころか、2011年の事故以来、何も解決していない。ただひたすら水を入れ続けている状況で、水を入れれば汚染水が増えるのは当たり前。3.11以前、原子力の世界では『死の灰を、水と接触させない』というのが原則だったが、それがもう通用しない。
自分も当初は、冷やすためには水が最適と思っていたが、今は金属がよいのではないかと思っている。東京電力は、溶け出した燃料は圧力容器も格納容器も突き抜けて『まんじゅう』のように固まっていると考えている。私はそうではなく、泥水のようになって、そこら中に散らばって、へばりついていると思っている。取り除くのは無理で、チェルノブイリのように石棺を作るしかない」
小出氏「『原子力ムラ』は、国、巨大産業、マスコミ、学者、裁判所まで、すべてグルの昔で言うと軍部のような巨大な権力組織。彼らは犯罪者なのだから、村というのはおかしい。『原子力マフィア』と呼ぶべきだろう」
今西氏「鹿児島県南大隅町でも、高レベル放射性廃棄物の最終処分場に関して、原子力マフィアによる町長の収賄疑惑があった。辺塚(へつか)という場所だったが、今度は違う場所が目を付けられている」
おしどりマコ氏「私が取材をしている、福島県鮫川村の高濃度放射性廃棄物の焼却施設でも、同様の問題があった。地権者18名のうち、最後のひとりが反対していたのだが、その本人が同意書に署名もしていないのに、『地権者全員の合意が得られた』として焼却施設は強引に建設され、もう稼働している。その地権者は、環境省と鮫川村の村長らを私文書偽造などで告訴した。原子力マフィアのやり方は本当に強引。また、私自身、その取材中には公安にずっとマークされ、同行者の顔や車のナンバーの写真を撮られたりした」
山本議員「公安ということで言えば、自分の行動は、ツイキャスで場所も会話もオープンにしているが、それでも公安が付いてくる。意味がないので、税金でそういうことをするのは辞めてほしい」
今西氏「僕は、Facebookで見知らぬ人から友だち申請が来た、と思ったら、その人は『今西憲之』という名前の人全員に申請していた。監視は、原子力マフィアの常套手段なのだろう」
小出氏「原子力マフィアは、ありとあらゆる汚い手段を使う。警察組織も使う。財政に困窮した地域にお金をバラまき、親族一同を分断していく」
今西氏「鳥取県の方面(かたも)地区のウラン残土撤去問題でも、動燃(動力炉・核燃料開発事業団)の人間が『学校の先生の場合は、この方法でプレッシャーをかける。役所の人間にはこうする、この人は養子だから本家から圧力を……』などの工作を、ごく平然とやっていた。動燃には税金が投入されており、われわれの税金で工作をしていることになる」
小出氏「ウランの残土1万6000立方メートル(以下㎥)のうち、撤去できたのは3000㎥分だけ。しかも、3000㎥のうち290㎥はウラン濃度が高過ぎて、日本ではどこも引き取ってくれなかったので、6億7000万円もかけてアメリカ先住民の土地に捨てに行った。動燃はこれを『商取引だ』と言い張っているが、自分で始末できないものを、国内でも海外でも弱いところに押し付けているだけ」
今西氏「原子力ムラの人間と酒を飲んだりすると、『ビキニ環礁の核実験などに比べれば、福島第一原発から汚染水を流すぐらい、どうってことない』という発言が出てきたりして、本当に驚く」
今西氏「最近、脱原発発言をした小泉元首相の力を利用した方がいいのではないかと、自分は考えるが」
山本議員「それは、原発の段階的廃止を許してしまうのではないか、という懸念がある。また、『自民党の中にも多様な意見がある』という印象を与えて、別の受け皿を作るためかと勘ぐってしまう。だから、小泉さんが被曝の年間1ミリシーベルト基準についてどう思うか、TPPについてどう思うかを『踏み絵』にすると、わかりやすいのではないか」
山本議員「秘密保護法が成立すると、これまで情報を伝えてくれていたジャーナリストたちが犯罪者にされてしまう、という危機感を持っている」
今西「取材で尋ねただけで『教唆』、お酒を飲んだだけで『そそのかし行為』となる。しかも、それが秘密に指定されているかどうか、僕らはわからない」
山本議員「10月9日の段階で、特定秘密に指定されるものが41万件、と言われている。地雷だらけ」
小出氏「私などは、すぐに捕まるだろう。権力が自分の安泰のために行うもので、権力に都合のいい人はやられない。だが、山本議員のお子さんの問題などは個人のプライバシーであって、秘密であってよいものだ。暴く方がおかしい」
山本議員「皆さんが、地元選出の国会議員にメール、FAXをするしか、止める方法がない」
今西氏「必要な情報がオープンにならないのは大変なこと。機密漏洩の問題なら、今ある法律で十分カバーできている。意見の多様化が大事なのに、一本化しようとしてるところが非常に気にかかる」
おしどりマコ氏「夏から浮上した、福島第一原発の汚染水問題は、目くらましではないかと思っている。タンクエリアの水の漏洩は昨年からあったのに、なぜ今、発表なのか。実は、この夏から1~3号機のがれき撤去が始まった。だが、事故発生以来初めての瓦礫撤去なのに、情報が公開されていない。写真もない。瓦礫が撤去されると事故の現場検証ができなくなる、という声もある」
小出氏「原子力マフィアが、自分に都合の悪いことは隠すというのは当たり前。情報は大事だが、今はむしろ情報の洪水。何でもかんでもあればいい、というものでもない。何が重要で、何がそうでないのか、皆が判断できることが大事だ」
(…会員ページにつづく)
在特会は第一次の時から安倍内閣と共通する思想が根底に有るようです。現副総理がヘイトスピーチに嫌悪感を示さずむしろ容認するような発言をしたり現東京都知事が同じような態度をとったりと、権力側にあるものが何故か在特会側に“優しい”のは非常に気になるところです。
大久保新大久保地区に限って言えば、税務署通りの拡張、JRの線路に沿って職安通りから高田の馬場近く迄の線路沿いの道路の拡張、石原慎太郎元都知事による歌舞伎町の浄化作戦、失敗に終わった新宿二丁目浄化作戦これらを要因とする地上げの先兵としての在特会の動きに注目すべきです。在特会の金主、つまりスポンサーと指令は、大元は意外な所から出ている可能性があります。
今回の大雨による地すべりの被災地である伊豆大島を始めとした伊豆諸島は原発は有りません。噴火をしない八丈島にも原発は無い。今後は都市ガスの燃料電池と電池を使ってエネルギーを使い切る方向へシフトし、電力会社はピーク電力保障型から積算電力保障型にサービスを切り替えれば輸入する燃料も減るでしょう。
在特会の背景は存じません。叫んでいる台詞は存じております。私が思うのは、言葉の貧困です。何が不満なのかジャーナリストが質問し、彼らのいう特権があるのかないのか検証して欲しいと思います。在特会を「レイシスム反対」と云って黙らすよりも何が問題なのか語らせる事が民主主義の基本だと思うのですけれど、違いますか? キチンと話を聴いてもらえるようになれば、対話を通じて、言葉の悪さは収まるように思います。彼ら自身考えてもっと市民権のある言葉を見つけると思います。今の日本の社会では、違う意見の人の表面的なことをあげつらって圧力を掛け黙らせる事が多すぎます。話させて、自分も意見を云い、討論しようという姿勢が無さ過ぎると思います。