「堺市民と大阪維新の会との戦いだった」堺市長選、現職が維新新人に5万票の大差で圧勝 2013.9.29

記事公開日:2013.9.29取材地: テキスト動画
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(IWJ・久保元)

 9月29日に投開票が行われた大阪府堺市長選挙は、無所属で現職の竹山修身(おさみ)氏(63)が、大阪維新の会公認で前堺市議の西林克敏(かつとし)氏(43)を破り、再選を果たした。得票数は、竹山氏が19万8431票で、西林氏の14万569票に5万票以上の大差をつける圧勝だった。投票率は50.69%で、前回の市長選(43.93%)よりも6.76ポイント上昇した。

 開票を待つ竹山氏の選挙事務所(堺市堺区)には、竹山氏を推薦した民主党や、推薦よりも関与の度合いが低い「支持」にとどめたものの、限りなく「推薦」に近いレベルの手厚いサポートをした自民党、さらに、大阪都構想を阻止するべく、独自候補を擁立せずに「自主支援」した日本共産党などの代議士や支援者、さらに報道関係者らが多数詰め掛けた。また、選挙事務所に入りきれない人々で、事務所前もごった返した。

■全編動画

  • 日時 2013年9月29日(日)
  • 場所 竹山氏選挙事務所(大阪府堺市)

「堺市民と大阪維新の会との戦いだった」

 「当選確実」が出た瞬間、選挙事務所は大歓声と拍手に包まれた。竹山氏は、万歳三唱に続いて、「堺市民と大阪維新の会との戦いだった。広範な政党や団体、市民らの支援のおかげで勝利できた。『自由自治都市・堺』を守れたことが、無二の幸せだ」と謝辞を述べた。また、竹山陣営が市民に繰り返し訴えてきた「堺はひとつ!」のキャッチフレーズを支援者らとともに威勢よくコールした。引き続き堺市長を務めることが決まった竹山氏は、大阪都構想に参加しない意向を改めて表明したほか、次世代を担う子どもたちを積極的に支援していく姿勢も強調した。

わずか数分で当確が出る圧勝

 投票が締め切られた20時から、わずか数分。堺市選挙管理委員会が票を数えていない「開票率0%」の段階で、報道機関は出口調査をもとに竹山氏の「当選確実」を伝えた。開票を待つ、選挙事務所に詰め掛けた政党関係者や支援者らの大半が余裕の表情で、勝利を確信している様子がありありとうかがえた。「万歳三唱の際の注意事項」を説明する際、支援者から「万歳の練習をしよう」というジョークが飛び出すほどだった。選挙事務所前で匿名を条件に取材に応じた支援者のひとりは、「独自の調査で、相手候補を相当リードしていることは分かっていたが、油断禁物なので、あまり表には語らなかった」と述べた。

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