9月20日の定例会見で猪瀬東京都知事は、安倍総理がIOC総会で、福島第一原発の状況を説明した「汚染水ブロック発言」について、「今、必ずしもアンダーコントロールではありません。アンダーコントロールする、アンダーコントロールになるんだと意思表明したことが大事」と発言し、波紋を呼んだ。
翌週27日15時から行われた定例会見で、フリーランスジャーナリスト・横田一氏から「(猪瀬都知事の発言は事実なら)汚染水の漏洩が現在進行形でコントロールされているのではなく、将来に向けコントロールしていくという意思表明であり、(安倍総理の発言は)事実誤認の嘘だったのではないか」と厳しい指摘の声があがった。これに対し猪瀬知事は「そうは考えてません」と否定。「政府が(汚染水対策を)やると表明することが、アンダーコントロールだと思っています」と奇妙な回答を披露した。
約5分間にわたって猪瀬知事を追及した横田氏に対し都知事は、「あなたの(質問)は誹謗中傷だ。誹謗中傷というのは質問ではない」と最終的に回答を拒否した。
会見終了後、IWJは横田氏にインタビューを行った。横田氏は、IOC総会での安倍総理の発言について、「汚染水の説明が現状を指しているのではなく、将来にわたって対策をしていくということを指しているなら、せめて国際社会にお詫びをすべきだ」と語った。