東京都の猪瀬直樹知事は26日の定例会見で、4月28日に政府主催で行われる「主権回復の日」式典開催に関する受け止めを聞かれ、「式典は参加します。サンフランシスコ講和条約によって日本は主権を回復した。これは、大変なことなんですよ」と語り、東京都知事として28日の式典に参加する意向を表明した。
サンフランシスコ講和条約が発効した日にあたる4月28日に、日本政府が「主権回復の日」式典を主催することに関しては、1972年までアメリカの施政下に置かれた沖縄県から、強い反発が出ている。仲井真弘多沖縄県知事は、欠席の意向を表明している。
IWJからは、先日麻生副総理が、ワシントンのシンクタンク「CSIS(米戦略国際問題研究所)」の講演で、「(日本の水道事業)をすべて民営化します」と発言したことに対する受け止めを質問。
猪瀬知事は「麻生さんがどうおっしゃたか、僕は聞いておりません」と前置きしたうえで、「ただ、東京水道は、公営であっても企業です。企業として経営がきちんとしていなければいけない」と述べ、東京都の水道事業が健全な企業経営を行なっていると強調。他方、地方の水道事業の経営が厳しい現状にあるとし、「そういうことを上手に表現できなかっただけだと思います、麻生さんは」と語った。