石原慎太郎東京都知事 定例記者会見 2012.3.30

記事公開日:2012.3.30取材地: テキスト動画
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(西村)

 2012年3月30日(金)、東京都庁で行われた「石原慎太郎東京都知事 定例記者会見」の模様。

■全編動画

  • 日時 2012年3月30日(金)
  • 場所 東京都庁(東京都新宿区)

 まず、都知事は、東京都耐震マークが決定したことを報告した。そして、今後は、建物が地震に対して安全であることを示すこのマークを建物に記すと述べた。石原都知事は、「建物の安全性確保に関心が高まることを期待」すると述べ、「4月から耐震診断の義務化が始まるので、建築物の耐震化を強力に推進して世界に誇れる安全な都市、東京に作り変えていきたい」、と語った。

 続いて、『週刊金曜日』編集長本多勝一氏の同誌3月23日号における石原都知事への質問「南京で日本軍が中国人40万人を殺害したとどこに私が書いたのか」「私が修正したと言うのは、何のことか」という問いに対して、石原都知事は、以下のように回答した。

 本多氏は、「昭和47年の自著『中国の旅』のなかで、日本軍による南京事件の殺戮は43万人と書き、東京裁判では同事件の日本軍による殺戮は、11万9千人とされているが、これは事実よりずっと少ないと述べている。しかし、『本田勝一著作集14巻』に収録された『中国の旅』では、「11万9千人を殺戮したと言うのは明白な証言に基づくものだという研究者の見方もある」と「研究者の見方」と書き加えている。このように、本多氏は版を重ねるたびに加筆修正、変更しているがそれはジャーナリストとしていかがなものか」、と石原都知事は述べ本多氏への回答とした。

 さらに、都知事は、南京事件は日本軍の占領期2,3週間の間に30万人を殺したとなっているが、それはあり得ないと大宅壮一などから聞いたとも語った。そして、石原都知事は、当時南京にいた市民は20万人~25万人しかいなかったのだから、30万人も殺戮したなどあり得ない、加えて、当時の日本軍の武器では3,40万人を殺すなどといったことは不可能だったということを繰り返し述べて、強調した。

 最後に、都知事から、東京都美術館リニューアルのコストダウンについての報告があった。同美術館は、4月1日にオープンしたばかりだが、この同美術館の改修経費については、2009年度予算で高すぎると指摘があった。知事も視察し、天井を高くする以外の改修は無駄と判断し、知事がコストダウンを指示した結果、156億円が116億円まで経費を削減できた。大きな事業の予算を厳密に審査して、経費節減に努める必要があると述べた。

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