「社会が抱える病理がこのれいわ新選組の中にもあった」「首を切って終わり、そのまま野に放つということはできない」大西つねき氏の「命の選別」発言に対するれいわ新選組 山本太郎 代表 囲み記者会見 2020.7.10

記事公開日:2020.7.10取材地: テキスト動画
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(取材:杉浦まりあ 文:IWJ編集部)

 「社会が抱える病理というものも、このれいわ新選組の中にもあったんだろう」

 れいわ新選組の大西つねき氏が自身の配信した動画内で「高齢者の命を選別すべき」と発言したことについて、7月10日、山本太郎代表は、れいわ新選組党本部前で行われた囲み記者会見で、IWJ記者の質問に無念さをにじませるように、こう語った。

 山本代表によると、大西氏の発言について、来週、総勢18名からなるれいわ新選組の総会を開き、多数決で処分を決めるとのこと。

 また、山本代表は、総会の前に党の全員で生命倫理のレクを受けることを明らかにした。

 IWJ記者が「今後同じようなことが起こらないために、再発防止策を考えているか?」と質問すると、山本代表は以下のように答えた。

 「まさに今、私たちがやろうとしていること。総会の手前でしっかりレクを受けるということを、やっていくことが、お答えにつながっていくのかなと思います。

 自分の思いだけで決めるのではなくて、全体の意思決定がなされなければ前に進まないという建てつけになっている。

 それ以外にも、共通の認識として、生命倫理ということに対して、光を当てていきながら、自分たちを深めていく、ということをまず、この大問題、許されるはずのないこの大問題を、『大西さんが言ったことだ』で終わらせるのではなく、これは私たち全員の問題なんだ、社会が抱える病理というものも、このれいわ新選組の中にもあったんだろうということをしっかりと見つめながら、再発防止、自分たちを、アップデートしていくということが重要なんだろうと。

 再発防止策としては何かというと、やはり定期的にいろんな問題に対して識者などからお話をうかがったり、自分たちの考え方ということに対しての共通の認識をしっかりと持っていくということが、これから私たちがやっていかなければならないことだろうと思います」

 山本代表が大西氏の発言内容を初めて知ったのは7月7日であり、その日の夜に大西氏と会って「弁明の余地は全くない」と伝えたとのこと。

 それにもかかわらず、大西氏を即刻除籍しなかったことについて、山本代表は「首を切って終わり、そのまま野に放つということはできない」「優生思想を広めることになり、社会に与える影響は計り知れない」と訴えた。

 また、党の方針についても、「すべての意思決定について、総会を通すことになっている」と述べ、その上で「総会では私が大西に対しての除籍を提案する」と明言した。

■全編動画

  • 日時 2020年7月10日(金)19:15~19:30
  • 場所 れいわ新選組 党本部前(東京都港区赤坂)

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「「社会が抱える病理がこのれいわ新選組の中にもあった」「首を切って終わり、そのまま野に放つということはできない」大西つねき氏の「命の選別」発言に対するれいわ新選組 山本太郎 代表 囲み記者会見」への1件のフィードバック

  1. たかだみのる、エコノミスト より:

    大西つねきさんの意見、生命の選択問題だけで無く、
    ゼロ金利政策についての言及、是非論がないこと、
    いつも何故ないのかが気になっていた。

    地銀がなぜこの7年間で、業績を悪化させてきたか、
    マイナス金利だけで無く国際価格の固定=金利ゼロ固定
    がなぜいけないのか、市場原理の意味も聞けないのが
    気になっているんです。

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