2020年6月17日、横浜港運協会が横浜市内のロイヤルホール横浜で総会を開催した。
総会冒頭、挨拶に立った藤木幸夫横浜港運協会会長は、8月に満90歳を迎えるとして、会長職を退くことを表明した。後任は藤木会長の息子で港運協会副会長の、藤木幸太・藤木企業代表取締役が就任し、幸夫氏は相談役となる。
藤木幸夫氏は1997年6月に横浜港運協会会長に就任。以来、横浜エフエム代表取締役、横浜スタジアム代表取締役などを歴任の傍ら、23年間にわたって横浜港を見守り続け、「われら皆港湾人」「人間は、義理と人情と恩返し」など、独特の表現と、歯に衣着せぬ言動で、注目を集めてきた。
2019年8月、林文子・横浜市長は国が推進するIR(カジノを中心とした統合型リゾート)施設を山下ふ頭に誘致することを表明。これに激怒した藤木会長は徹底してこれに反対して、衆目を集めた。
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総会後、藤木幸太新会長と共に会見に臨んだ藤木幸夫氏は、カジノ問題について「私の方は、港の人、横浜の人達に向かって考えは全て発信し終わった」「林市長以下、推進派は何も発信してこない、俺にあいさつもない」と述べ、カジノ反対を貫かなければ「ご先祖チームに入れてもらえない」と、独特の表現で決意を語った。